存在意義。 ページ13
「私、弟のすぐそばで見て居たから、弟の拷問を再現しようと思えば出来るんだ。」
「でも、そうしないのは何でだと思う?」
裏切り者「さっき、汚れるのが嫌だと…」
「うん、正解」
「でも、少し違うニュアンスもあるんだよね。」
裏切り者「?」
「私の下部組織は基本的、黒に近い白を徹底しているつもりなんです。」
男が勤めている会社も、運輸会社で武器の密輸に関わってはいるが、軍警に調べられても中の荷物が何かは知らなかったと言えば、ただの一般運輸会社だ。
「なのに貴方は、家族がいるのに、女と遊ぶ金欲しさに裏社会に片足を突っ込んだ。」
裏切り者「中に武器が入っているなんて知らなかった!」
「私ね、好きな人が居るんです。」
裏切り者「?」
修華は銃を持って居た反対の手に"も"黒い手袋を嵌めながら言う。
「彼、一般人なんです。でも、私はこっち側の人間だから、彼を危険に晒したくないので付き合えません。」
「なので…極力汚れて居ない手で仲の良さげな友人として彼と居たい訳です。」
「証拠だって一つも残さない…血だってなるべく触れない…」
修華は男に詰め寄る。
そして拘束具を何故か外して行く。
「それに、弟だって今は表社会で暮らしている」
そして男が修華を押し退け逃げ出そうとする。
ガンッ
それは、修華が男のこめかみに蹴りを入れた事でふせがれる。
仰向けに倒れた男の顎を口を開ける様に軽く踏んで、男の口に落とす様に石を入れる。
「ねぇ、貴方にとって紙切れ一枚かも知れませんが、武器の横領によって他組織によって、ただでさえ物騒なヨコハマがより物騒になるんです。」
「ゔぉ"あ"、」
ガンッ
修華は男の顎に蹴りを入れる。
「私はね、嫌いなんだよこの業界のことが…」
「でもねぇ、どんなに頑張ってもこの業界は無くならないって、知っているだ。」
裏切り者「ゔ、ブゥ"。」
「ねぇ、知ってる?
必要悪って…」
「それが、私のポートマフィアとしての存在意義だ。」
「あと、二発。此れで貴方はポートマフィアの裏切り者として世に出る死体です。」
「私は証拠を残しません。」
バンッ
「貴方は、ポートマフィアの亡霊の幹部に殺された人間として他組織に牽制する為の見せ物。」
「今からそれが貴方の存在意義です。」
バンッ
「happy birthday. 死体さん。」
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果林糖(pixivの方に揃えました。)(プロフ) - 雪うさぎさん» デットアップルは、めっちゃ一瞬ですけどね。 (4月19日 23時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさぎ - デットアップルだー!!!!!!楽しみすぎます!更新頑張ってください! (4月19日 16時) (レス) id: b0525d6ec0 (このIDを非表示/違反報告)
こちら名無し - うっわ。。。めっちゃ楽しみです、、、頑張ってください!!!! (3月1日 19時) (レス) @page40 id: bbcbdad659 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - せなさん» 暗くなり過ぎない様に意識してるのでそう言って貰えて嬉しいです。 (1月22日 7時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 待って待って今から読むんだけどなんか、二度目はなくってよって書いてて吹いた笑 (1月21日 22時) (レス) id: fdd34e7dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零奈 | 作成日時:2024年1月13日 0時