高スペック型残念少女によるVAMPトリップ

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桜哉「……なんすか」

不意に名前を呼ばれたからか 少しビクッとしてから彼は返事をした

椿「桜哉は これ知ってる？ 制服同じじゃないか 学校の奴なんでしょ？」

桜哉「知らないわけじゃないすけど、特に知ってる訳でもないっす 俺と同じクラスには居ます」

椿「ふーん、 他には？」

桜哉「あとは…… わりと真面目な方で……成績は テストとかは上位 運動も結構…… ただ気まぐれでいつも何故か睡眠不足 ひきこもりでアニオタって言ってたような」

椿「まって、今桜哉知らないって言ったよね」

桜哉「本人がなんか言ってました」

椿「とりあえず思ったより変わってるんだね……

で、名前は？」

桜哉「それなんすよ…… 全く思い出せないと言うか…… 顔すら見たのがはじめてのような……」

さらに全員の気迫が強まる。
怪しすぎるのだ それに桜哉の言ったことも 彼の能力と似たようなものである
これがこれの能力であるとするなら、謎が増えるだけだ
吸血鬼でもサーヴァンプでもない、人間かと思えば桜哉にまで影響を与えるような奴だ

オトギリ「……捕縛……します？」

べルキア「もう刺すのが1番だよォ〜 いても何するか分かんないしさァ〜☆★」

シャム「その通りです！ 危うい芽は摘むべきです！不安要素は無くすべきかと……！」

オトギリ「価値が分からないのに消すような真似は、困ります……」

……えと……これは起きるタイミングを……失っているんだ……
動いたらバレるのは当たり前、寝返りで死にかけるだろうし、寝言で捕縛
詰みじゃん なんで起きてんのかなほんと(泣)
意識ログアウト時間短い！ なにこれなんかこっちに来たが故の補整とか!?

……そういえば…… クロとか真昼の話がでてない…… サーヴァンプも誰かあやふやみたいだし……なんでだ……
クロも猫…… あっ、……えっまさかまだクロと真昼出会ってないとか ？
じゃあ これ……桜哉に

もし桜哉に知らせたなら……、真昼と争わずにいたら
桜哉は真昼側にいられたのかな……

とんでもないお節介だけど とてもじゃないが言い出せないぞこれ
それに桜哉に向けて真昼の話だ ……裂かれる気しかしねぇ( ˇωˇ )

でもここで大人しくしてたら一生言えないぞ むしろ手遅れに……
けど言わずとも死、言っても死なら……

これは 言うべきなんじゃないか、
よし、いかにもいま目が覚めました風に起きよう

フラグを立ててから私は決意したのだった。

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