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〜椿side〜
なんとなく、いつもの寿司屋の帰りに通る道とは違う方向へ足を進めていた

代わり映えのない車の音 学校の帰りだろうか 学生らの喋り声 駅へ向かって走っていく人
日ごとに確かに来ている服や 内容や車の種類は異なってはいるが 結局なにもない 変化とも言えない変化
いっそ サブクラスでも連れてきてしまおうか
でも 寿司屋がなくなるのは困るからな……
あぁ……面白くない……

草履の音はよく響いた
何も無い 誰も僕を知らない まっさらな自分の中でただトントンと一歩進む度に木とコンクリートの響音がする

するとふと、 自分を呼ばれた気がした
"椿" 確かに そう感じた
椿 という名前の人物は自分の他にもいるだろう
しかし、今のは 不思議にもこの自分のことであると疑わなかった
道行く人の中なのかはわからないが たしかに、
ほとんどの自分の兄弟すらも知らないというのに、
8人目の Who is coming である僕の事を

知っている

その事実が 急速に自分を高揚させた
1秒もなかったのではないかと思えるほどに、すぐに声が聞こえたすぐ近くの場所までいく
流石にすぐ正面切って合うのは 心の準備が出来ていなかった
だから…… 少し怖い はやく会いたい どうして知っているのか どのくらい知ってるか 気持ちが高ぶる
今までにない自分のテンションが熱が 近づく度にどんどん上がっていく

そして、その人物の後ろにゆき
流行る気持ちを抑えながら声を出す

「……君は……僕を知ってるの……?」

そうまだ相手をみないように 下を見て言うと
相手からの返事はなく、疑問に思って顔を上げると

……制服を着た少女が倒れていた

この子なのだろうか……?

……そうなると 本当に疑問しかない
この状況 この気持ち この不思議さ

今までにない一大イベントに 僕は大声をあげて笑った

「面白くないわけない……」

そう呟いて 周りを改めてみると
…………どうやら 怠惰の兄さんがいたような気配があった
僕が来る前にいなくなったのだろうか
明日べルキアに来させよう

それより

「死にそうってわけではなさそうだけど……」

目の前の人物をどうするべきか、考えていた

もう殺気は無くなっていた


クロ「……(なんだあれ…… あの殺気……向き合えねー……)」

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Rein(プロフ) - 蓮夜さん» コメありがとうございます! ギャグもの好きなのでそう言って頂けると嬉しいです(*’ω’*)! (2017年8月11日 10時) (レス) id: ed26508a8f (このIDを非表示/違反報告)
蓮夜 - くっそおもれエエエエえ (2017年8月10日 23時) (レス) id: ab1ad8e652 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rein | 作成日時:2017年5月23日 20時

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