検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:19,723 hit

5話 ページ6

烏間さんが来てから数週間が経った。


私は日々あの暗殺教室に出向いて、ターゲットである殺せんせーに銃口を向けている。



しかしあのタコ、とにかく鬱陶しい。ちょこまかと逃げる上、余裕顔で煽ってくるのだ。






今日こそは殺せんせーをたこ焼きの具にしてあげようと、そんなどうでもいい事を考えながら教室までの坂を登る。





さて、あの暗殺教室の生徒の出来はというと、正直落胆した。


暗殺者としての見込みがあるのは、赤羽業と潮田渚の2人だけだ。


赤羽くんは自分の実力を自覚していて、それを余すことなく使えている。弱点は、殺気や敵意を隠しきれない所。

潮田くんは、赤羽くんとは真逆。自分のスキルに気づいていないが、無意識のうちに自分の感情を消すことが出来ている。弱点は、戦闘スキルが低い所だ。



潮田「太宰さんって凄いよね。格闘技も出来るし、相手の表情から次の動きを予測してる!」

体育の時間、対人格闘の訓練で潮田くんと組んでいた時、唐突に言われた。

「まぁ、自主的に訓練してるから…。」





太宰『君が人質なんかにとられるから織田作が死んだんだ…!』




4年経っても忘れられないあの日を思い出して、思わず顔を顰める。


潮田「ねぇ、もし良かったら僕にも教えてよ!相手の表情から動きを読み取る技術があれば、絶対に暗殺が成功する確率上がると思うんだ!」

何故彼がこんなに暗殺に積極的なのか、理解できなかった。



でも何故か、私はその頼みを引き受けたのだ。


「私は烏間さんみたいに甘くない。強くなりたいなら、出血を覚悟なさい。」



それはきっと、自分の強さをお兄ちゃんに…"太宰さん"に知ってもらえれば、4年前に戻れるかもしれないから…。


私はもう、あの日のように弱くない。

だからもう…ワタシヲステナイデ…?

6話→←4話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
設定タグ:文スト , 太宰治 , 暗殺教室
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

文豪少女 - 好きな小説です!続きまじで気になります! (2019年8月10日 18時) (レス) id: b787729310 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続きまだですか?続き気になります。 (2019年7月16日 20時) (レス) id: 7e02cb7fdb (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。 (2019年6月14日 20時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - とっても面白いです!太宰さんの妹の心に胸を打たれます(涙)更新頑張ってください!応援してます! (2019年4月24日 6時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - 面白い!!頑張って下さい! (2019年4月20日 9時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:有原霊花 | 作成日時:2019年4月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。