第２３３話 休み ページ27
その晩、食事の前に響木と久遠から言葉をかけられる
響木「初戦の勝利おめでとう。次の試合も気を引き締めて臨んでほしい」
「「はい！！」」
久遠「次の対戦相手はアルゼンチンだ」
円堂「アルゼンチン…」
坂本「超攻撃型だったナイツ・オブ・クイーンとは真逆の、鉄壁の守りが信条のチームだ」
久遠「さっそく明日から対策と練習を……と言いたい所だが」
円堂「どうしたんですか監督、冬っぺも…」
坂本「明日の練習は休みだ。冬花からの提案でな」
喜ぶ選手達に、冬花は照れたように頬を染める
円堂「冬っぺが？」
冬花「凄い試合の後だから、一日休んだ方がまた頑張れるかなって…」
綱海「ありがてぇ〜！！ちょうど休みが欲しかったとこだ！！」
そして食事の最中、どこか元気のない立向居にAは気付いていたが
同じく彼を気にかけていた久遠と目が合う
豪炎寺「A、明日一緒に出掛けないか？」
豪炎寺に声をかけられ、久遠から視線を外し横を向くA
坂本「構わないが、行きたい場所でもあるのか」
豪炎寺「夕香へのお土産を買おうと思ってな、お前にも選ぶのを手伝ってほしい」
坂本「そうか。なら俺も夕香ちゃん達に何か選ぶとしよう」
皆が宿舎の中で就寝の準備をする中、1人グラウンドに出ていた立向居
彼はゴールポストに触れ、大きく溜息を吐く
「溜息を吐くと、幸せが逃げるらしいぞ」
立向居「！」
背後からの声に驚きながら振り返れば、そこには腕を組みながらこちらへ歩いてくるAがいた
坂本「まぁ、正確には違うが。溜息はストレスや悩み、緊張などを緩和する為の無意識な防衛本能だからな」
立向居「坂本さん…」
坂本「いい溜息の吐き方でも教えてやろうか？まずは姿勢を正す事だ」
足を止めた彼女に、立向居は聞こうか迷いながらも口を開く
立向居「監督は、どうして俺を選んだんでしょうか」
坂本「それはお前が必要だったからだ。選ばれるというのはつまりそういう事だろう？」
立向居「でも、俺の力じゃまだまだ円堂さんのようにジャパンのゴールを守れない…」
坂本「お前がそう思っているのなら、守れないだろうな」
立向居「っ…失礼します」
Aに軽く頭を下げ、走って去って行く立向居
坂本「………」
あえて、立向居が怒るように仕向けたAだったが
彼は反論せず去って行った。
それほど、追い詰められているという事だろう。
第２３４話 お土産→←第２３２話 １つのチャンス １つのピンチ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年12月19日 13時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話を読んでとても興奮しました！豪炎寺の事が大好きな私にとってこのお話はほんとに神です！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年12月3日 6時) (レス) id: f531a252e9 (このIDを非表示/違反報告)
娘娘(プロフ) - 失礼します！いつも「冷酷に、無情に」の更新楽しみにしてます！とうとう6章ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: c2f40fc0cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月30日 19時
