吸血鬼たちと戯れませんか？【SERVAMP】【短編集】

本当は *　クロ ページ45

貴方side



ク「……………なぁ…………何でロウレスに押し倒されてたんだよ…………」



キツい目つきで、私を見下ろしているのは、引きこもりのクロ。


彼らしくない行動をとっているのは、少し……というか、大分怒っているから。



押し倒されたって…………最初ハリネズミの形で持っていたら、ロウレスが急に人に戻っちゃって、そのままバランスを崩し…………っていう事故なんです。



『クロ、一回落ち着こうか………！あれは、事故＿＿＿＿

ク「事故なんかじゃねぇよ…………」

……………ほぉ……？』



あのクズネズミ、意図的に私を押し倒した……………？


今度、兄に頼んで蹴りまくってもらおうか。



ク「…………何で………顔赤くしてたんだよ…………俺が同じことしても…………赤くなんねぇのに…………」



そういうと、荒々しく唇にキスをする。


この床ドンという状態で、私が顔を赤くしてないわけないだろ………！？

自分を鏡で見たい。


すると、いきなりクロの舌が私の舌を絡めとる。

唾液の混じり合う水音と、どっちともつかない吐息が部屋に響いた。

体が熱すぎて燃えそう…………！


ようやく唇が離れると、クロは次に片耳をいじる。



『ねっ、クロ………っ！だ、だめ………ぇ、ん……っあ』



ク「…………体も顔も真っ赤……………」



クロがボソッと呟いた言葉に、沸々と怒りが涌き出てくる。


だから、私が好きなのはクロだけで、ロウレスなんかに顔を赤くさせるはずがない……………！



ク「っ……///………ありがと、な………すげー…嬉しい……かも……///」



クロが恥ずかしそうに顔を首筋に埋めてくるのを見る限り、今のは声に出ていたらしい。


………まあ、結果オーライということで。


私は愛しい猫をぎゅっと力いっぱい抱き締めた。



このあと、その猫が獣(ライオン)になった。

俺のコトは *　ロウレス→← 仕事より *　露木

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御国のアベル　御国の目線が怖い

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