【名探偵コナン】あなたと結ばれたい (ページ28)

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好きだからページ28

「それよりも。A、なんで俺の送り迎えがいらないって言った？俺を避けた理由は」

「ごめんなさい…子供っぽい理由だから聞かないでください」

「言うまで今日は連れまわすぞ。明日は土曜日だ、休みだろう」

「そんな…」

　前を走る車が曲がった。赤井さんはスピードを上げた。

「こっちだってやきもきさせられてんだ。これくらいする権利はあるはず」

「いやそれは…」

「じゃあ言ってみろ。子供っぽい理由でも俺は笑わない」

「私が言うのが嫌なんです！」

　言うまで連れまわす。赤井さんは宣言通り私をいろんな店へ連れていった。レストランコロンボで食事を済ませ、おしゃれなバーで軽く呑んだ。もちろん赤井さんはアルコールは呑んでいない。

「さ、もう一軒だ」

「えーまだ行くんですかー？もうお腹いっぱいですよ～…」

　少し酔ってきた私はロレツがうまく回らない口で赤井さんの腕につかまった。

　よく考えてから離れた。平常運転ではなくなりつつあるとは言え、これは恥ずかしすぎる。

「どうした」

　赤井さんが私の肩を抱いた。反対の手は車のキーを持っている。

「やめてくださいよ…変な噂流れちゃう」

「流しておけばいい。なんなら…」

　赤井さんが車にそっと私のことを壁ドンして耳元でささやいた。

「本当にしてしまえばいい。俺とAが恋人だってな…」

「ひっ、あ、あ、あｋ…」

「テンパりすぎだ。帰るぞ」

「はぁい…」