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第51話 ページ2

A「なあ、天馬

俺そろそろ戻らないといけないからさ」

そういって天馬から少し距離を取る

きっと、話してもわかってもらうことはできないのだろう

天「なッ、

待て!!」

ああ、こういうのよくアニメで見るなぁ。

追いかける側の演技の方も大変だけど、最近は

おいて行く方の繊細の演技も難しいことがわかった。

天「ここ‥どこだ?」

続いた間抜けな言葉に足を止めた。

そうだ、天馬は

俺が知っている限り一番の、一番方向音痴な男だった。

俺はクルリ、と向きを変えると天馬の腕を引き

大通りの方へ歩いていく

天馬はキョロキョロ辺りを見渡しながらついてくる

掴んでいる手が昔より大きく、大人の男の手になっていること。

声も低い声になっていて、なんだか。

胸がむずむずして、むずがゆい感じがする。

天馬「‥あんたにこうやって案内してもうのも

ずいぶんと久しぶりだな」

A「そうだね

でも天馬が相変わらずこんなに方向音痴だと心配だなあ」

そういって笑うと天馬が顔を伏せた。

きっと、俺があの業界から抜けた後、何か言われたんだろう。

俺はそういう事全て気にせずにやってこれたけど

純粋な天馬にはきつかったのかもしれない

多少の罪悪感に足が重くなったが

大通りについたので、天馬から手を離し

向き直ると肩を掴む。

天馬が顔を上げた

A「俺は、テレビの向こう側でしか応援できないけど

ずっとしてるから。

また、会えてよかった」

そういって頬を撫でる。

整った顔だなあ、と関心しながら見つめる

さすがサラブレット、と言いたいが天馬はそういわれることを嫌ってたはずだ。

しばらく天馬は放心していたが急に勢いをつけ動き始めると

なにかメモとペンを取り出し、何かを書きだした

そして、それを俺に押しつける

A「え、天馬、これ」

天馬「LINAだ。

登録して、連絡しろ」

そういって帰ろうと俺に背を向けた天馬がぎこちなく止まると

こちらに振り返り

天馬「やっぱり今登録しろ!!!」

真剣に言ってくる天馬に笑みを漏らし、俺は携帯を取り出した。

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- もう更新はないのでしょうか……?この小説すごく好きなので残念です。ゆっくりのペースでいいので更新頑張ってください!応援しております……。 (2019年8月9日 1時) (レス) id: 64ad3c02d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ドリーさん» すみません!教えていただきありがとうございます! (2017年11月9日 16時) (レス) id: bd767addfd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - のん民さん» すみません!外します! (2017年11月9日 16時) (レス) id: bd767addfd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 通りすがりのお節介。さん» すみません!外します! (2017年11月9日 16時) (レス) id: bd767addfd (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - 二次創作の作成ですよね?オリジナルフラグを外して下さい! (2017年11月9日 13時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるる(・o・) | 作成日時:2017年11月8日 22時

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