神の愛し子 7【東リべ】

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『…ココが連れてかれたか』







…そーいや、イザナは、何で私を狙う？





これからの天竺には必要ないだろ？





マイキーのカオとカリスマ性。




九井の財力。




稀咲のブレーン。








これらを使って犯罪組織作るんだろ？








その中に“わたし”は要らないじゃん。











マ「A、夜中に集会あるし今のうちに寝とこうぜ」





『…ん』











マイキーが髪の毛解いてベッドに寝転がる







『私ちょっと考え事あるからまだ寝ないや。




おやすみマイキー』






ソファからマイキーを見ておやすみと言う。




すると






マ「……万次郎って、呼べよ」




と、返ってきた。




『初めて自己紹介した時マイキーって呼んでって言ってたじゃん』




マ「万次郎」




『おやすみ、万次郎』




マ「…ん」





ソファから立ち上がって、マイキーの頭を撫でる。






マ「なぁ、歌 歌って」



『え、やだ』



マ「お前の声、落ち着くんだよ




ずっと聴いてたい」




ワカにも言われたけど、なんなんそれ



『…演歌で良い？』




マ「だめ。演歌だったら[さそり座の女]歌うじゃん。


演歌以外！」




『ん〜……』







暫く考えて








『……まぁ、いっか』





ボソリと呟く





マ「何がぁ〜？」






『何もなーい




じゃ、歌うよ』



マ「ん、」








一旦深呼吸して、落ち着く。




『……夢も愛も何もない、こんな命がなければ
僕ら、傷も嘘も痛みも知らずにいれた─────』








[こんな命がなければ]を子守唄になるように、落ち着いた雰囲気で歌う。










うろ覚え？なわけない。




好きな歌は10年経っても忘れない。












『───またいつか逢えるその日まで、おやすみ』






マ「なに、その歌…」




『ん〜？



ぱっと頭に浮かんだ歌』




嘘は言ってない。




マ「…寝れない」



『タオル握ってろ』



マ「Aも抱いてたい」



『寝ない』



マ「ちぇっ



おやすみ」



『今度こそおやすみ』









……はぁ







そう。イザナは何で私を連れ去ろうとするのか疑問なんだ。






……久しぶりに会った時、言ってた。

「やっと会えた」って。






“やっと”って事はイザナは私に会いたかったって事だよな。




そいや、手紙でも結婚がうんたらかんたらって書いてたな



















え、私イザナに執着されてんの？

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