霊幻新隆な日々【モブサイコ100】 (ページ12)

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10話ページ12

ー霊幻sideー

ギィ……と軋む
ドアを開ける。

霊能力のない俺にも見えた
この首が二つあり、胴体が繋がっている霊は
恐怖を通り越してもはや滑稽にも見える。

エ「こりゃあ相当怨み溜まってんなあ…」

『娘ェエエ！！娘エエぇえ！！娘を
差し出せェエエ！！！』

低い声でそう唸る悪霊は
俺の腕からピンクパンティ娘を奪い取った。

霊「な！！」

俺は持ってきておいた塩をまこうと
構えたが、それよりも先にモブの
超能力が働いていた。

モ「う… 引っ張られる…？！」

なに…？モブの超能力と互角だと言うのか？！
まさか、そんなはずは無い…！

流石にこの騒動で目を覚ましたのか
ピンクパンティ娘が叫び始めた

「え？！何これ？！ええ？！
きゃあああ？！？オバケ？！」

状況も理解出来てないであろう女は
今の状況を頭をフル回転させて
判断しているようだ。無理だと思うが…。

モ「師匠！そっちに放るのでキャッチしてください！」

霊「ああ！いいぞ！」

「放るって何をーーーーきゃあぁああ
あ？！？！！」

モブの超能力で女は放り投げられ、俺の
腕の中へ戻ってきた
反動が強かったため、後ろの壁にぶち当たる

霊「かーっ！いってえ！！」

「あわわわ……」

霊「おい、大丈夫か？！」

「ひゃい！！平気です…」

恐怖に勝てないのか、とても声が裏返り
情けない返事をした。
やはり女の子にこう言うのは向いてないか…

と、モブの方を見るとあらかた押し勝っていて
勝負がつきそうだった。
どうやらモブも本調子になったらしい。

モ「……！！」

シュンっ！と音を立てて悪霊を消滅させた。
その時、耳鳴りのような甲高い叫びと共に
悪霊は跡形もなく消えた

霊「ナイスだモブ。よくやったな！」

モ「師匠、Aさん怪我はないですか？」

心配そうにかけよる我が弟子に言われ
ピンクパンティ娘を庇っていたことを思い出す

霊「お前、怖いならバイト辞めた方が…」

「な！だ、大丈夫です！
あ、でもあの、やっぱり足でまとい…
ですよね…」

今回は俺でも見えるほどに強力な
悪霊だったからな…
毎回こうと言う訳では無いが…

女の子的にやはり、危ないと思うんだよな

霊「足でまといと言うか…
結構怖い思いをするし、女の子だし
危ないだろう…。危険だと思うぞ？」

「でも、私は………」

ピンクパンティ娘は俯くと
言葉を詰まらせた

何故そんなに…？