・気付けば ページ46
貴方視点
私は、感情の思うまま城下町に出る
気付けば、花屋の前で立ち止まりある花を見つめていた
『アイビーゼラニウム...』
花言葉は何だっけ？
昔、友達が教えてくれたのに...
なぜか、胸がギュッと苦しくなり息ができなくなる
私は首を振り、一束花を買った
花屋を出て、私は山に足を踏み入れた
『(はやくｯ＿早くいかなきゃ！)』
足が限界と言っているのに
頭では理解ができていない
とにかく、"あそこ"に行かなきゃ
＿
『着いた？』
私は、うろ覚えの村、フロリア村に着いていた
辺りは、草木でボロボロになった家が飲み込まれていた
私は、村の近くで唯一覚えているある場所に向かった
瓦礫をどかしながら、真っ直ぐそこへ行く
誰かに導かれているかのようにすぐに着いた
『ただいま＿』
フロリア村は、森を抜けると崖がありその下は海になっている
そこの崖の上でよく友達と遊んでいた
『ハナ...戻ってきたよ』
ハナは、花が大好きでよく花言葉を教えてくれた
あ、思い出した...
アイビーゼラニウムの花言葉「終わりなき友情」
それに気が付いた瞬間、
大きな涙粒が目からこぼれ、
何度も涙を拭いても
何度も口を閉じでも
止まらない
悔しい、あの時私に力があったら...
そんなことを思っても、時すでに遅し
もう、友達は帰ってこないのだ
『ｳｯ...ﾋｸｯはｯなぁ...』
溢れる感情のままに、花束を抱えたまま
泣き崩れた
私が、何歳なんてわからない
だから、子供のように泣いていてもおかしくはない
気付けば、声をあげて泣いていた
『なんでぇ、ｳｸﾞｯ...はなぁ置いてかないでよぉ、私をｯ一人にしないでぇ』
ずっと、寂しかった
だから、その気持ちを紛らわすように
人を殺してきた
「ねぇ、Aちゃん...今は寂しい？」
『ハナ!!!!...』
私は、後ろを振り返る
そこには、昔のままのハナの姿が
見えて気がした
だから、
『寂し、い？...』
私は、寂しいと声を張った筈なのに
張ろうとした瞬間、
胸の中で、何かが揺らいだ
頭の中には、懐かしい記憶両親との思い出を思い出していた
でも、思い出していくと一つずつ、穴が開いていることに気が付いた
思い出せない記憶
そして、あの人達と会ってからの記憶
「ちゃんと、見つけてね」
見つけてね？
何を？
『ハナ...何を見つければいいの？私、分んないよ？』
けど、ハナはその質問に答えてはくれなかった
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零落(プロフ) - いカさん» ありがとうございます!明日から頑張ります！←今やれや！ (2020年4月3日 0時) (
レス) id: fd276bd689 (このIDを非表示/違反報告)
いカ - めっちゃ面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月2日 18時) (レス) id: d99073012b (このIDを非表示/違反報告)
零落(プロフ) - テイルさん» 教えてくださりありがとうございます。もうすぐでカウントダウン始まりますもんね(48前)私は、寝ないように頑張ってます。 (2020年1月16日 22時) (レス) id: fd276bd689 (このIDを非表示/違反報告)
テイル - 私の推し様は…シャケときりやん様です！！ワイテルズ4周年おめでとーっ！！と叫んでいます (2020年1月16日 22時) (レス) id: c7122b4891 (このIDを非表示/違反報告)
零落(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！ (2020年1月14日 23時) (レス) id: fd276bd689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零落 | 作成日時：2019年12月1日 21時
