世話役/後 ページ9
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「真彩。随分時臣氏の英霊と仲良くしているみたいじゃないか。」
『…申し訳ありません、お父様。』
「久しく会っていなかったんだ。今日は特別コースでいこう。」
『……ありがとうございます、お父様。』
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目を覚ましたのは本来の家の自室。
一週間ぶりの我が家。
起き上がろうとする私を襲ったのは、下半身の痛み。
だが、もう慣れた。
身支度を整え、人気のない廊下を過ぎ、リビングに着く。
「おはよう、真彩。昨日はよく眠れたかい？眠れただろう？」
『………はい、お父様。』
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遠坂邸に来たのは、丁度18時をまわった頃だった。
結界をくぐり、入り口の扉を開く。
なんとも今日は疲れた。
寝て休みたい。
だがそうすれば、確実に明日は来ない。
それだけはわかっていた。
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「ほう、来たか。」
椅子に腰かけながら上等なワインを嗜むギルガメッシュの姿を見た瞬間、疲れが吹き飛んだ。
これがカリスマA+というやつか、と頭の片隅で考える。
「……さて……」
そして、昨日のように迫ってくるギルガメッシュに今回は避けることなく対峙した。
『…』
「………………」
だが、顔を少し近づけたところで動きが止まった。
と思いきや、突然私の首筋に鼻を埋めてきた。
『……！！？？』
流石に動揺する。昨日といい今日といい、この男の気まぐれは行き過ぎる。
顔を離した時、ギルガメッシュの表情は今までで最も冷たいものだった。
その顔を見た時、驚きとは違う何かを感じた。
「……貴様から、男の匂いがする。」
『……！』
皮膚が裂きそうになるまで擦って落としたはずの匂いに、気づいたというのか。
『………私の、父親……。』
「…………そうか。」
正直に言わねば命を取られそうだったため、視線を逸らしながら答える。
ギルガメッシュの声に含まれた感情が、私にはわからなかった。
『……昨日の事は、一体何のことだったの。』
「……」
こちらを見る目からは先程までの期待と高揚が感じられない。
失望されたのだと、悟った。
『……何もないのなら、失礼させていただきます。』
「――――――ろ。」
『は？』
小さく空気に溶けていった言葉を聞き取ることができず、思わず聞き返す。
「……この国の愉悦を教えろ。」
これが彼の
私にさせたい事だった。
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カエデ - もう更新は絶望的かもしれませんが、いつまでもお待ちしております😭 (10月8日 14時) (
レス) id: e7e0135c10 (このIDを非表示/違反報告)
指導者は白痴、かかってこいや当局 - まじかよ本当にいいとこで終わってんな、、、 (2021年8月26日 23時) (レス) id: 55ab4f5815 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ryu(プロフ) - うそん！！？めっちゃ良いとこで終わってるー！！ (2021年1月4日 9時) (レス) id: e0675e6765 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん(プロフ) - コメント失礼します。ギルガメッシュが好きでこの小説を読み始めました。続きがものすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 17時) (レス) id: 5728e25ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月21日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたび | 作成日時：2016年6月19日 6時
