世話役/前 ページ8
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突然だが、私がこの傲慢王に抱く感情とはどのようなものなのだろう。
愛情？
尊敬？
恐怖？
複数頭に浮かべるも、結局納得のいく答えは出ない。
何故このような事を考え始めたのかというと――
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初戦を終え、いつもの部屋に入るギルガメッシュの後をついていく。
前を歩く王は、私が流れで部屋に入るのを全く咎めずに無駄に豪華な椅子に座った。
『…』
「……なんだ、雑種。貴様…王の部屋に無断で入るとは…無礼であるぞ。」
『……気づいていたのに、止めなかったのは貴方でしょう。』
知らないふりをするギルガメッシュにイラッとしたので、思わず本音を言ってしまった。
だが、それでも彼は怒ることなく、寧ろ楽しそうにする。
「…フハハハッ！！やはりお前は飽きぬな……実に愉快だ。」
『…………光栄であります。』
一応体裁だけ取ると、目の前の男は満足そうに笑う。
「………よし、決めたぞ。……雑種、名を問おう。」
『………神崎真彩。』
「真彩。貴様に俺の世話係を命じる。」
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は？
一瞬にして私の脳はフリーズした。
この男は今、私を世話係にすると言ったのか？
あれほど従う気はないと言っている女に？
『……一つ聞いておく。いや、答えて。』
「なんだ？」
『……世話係って……私に何をさせる気なの？』
ギルガメッシュはその質問が意外だったのか、目を丸くした後不敵な笑みを浮かべながら近づいてきた。
ギルガメッシュの身長は180cm程。
高身長の男性に近寄られて後ずさりしない女性はいるのだろうか。
ましてや相手は英雄王。
本能で体が後退する。
その時
『！！！』
グイッと腰を引き寄せられ、自分の視界いっぱいにギルガメッシュの顔が映る。
互いの息がかかる程の距離のまま、動きが止まった。
正直言って、顔が赤くなるのは避けられない。
ギルガメッシュの顔は、この世のものとは思えないくらい美しいものだ。
そんなものがすぐ目の前にあるのだ。
目を逸らさなかった私を褒めてほしい。
暫く沈黙が続いた後、彼の口元が妖艶に弧を描いた。
「………何を、させると思う？」
『……っ…』
「………答えてみよ」
もう、限界だった。
ギルガメッシュの体を押し、どうにか解放される。
「…フッ、愛い奴め。まあよい、明日の夜ここに来い」
背を向けた男に浮かんだ感情は今も知らず。
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カエデ - もう更新は絶望的かもしれませんが、いつまでもお待ちしております😭 (10月8日 14時) (
レス) id: e7e0135c10 (このIDを非表示/違反報告)
指導者は白痴、かかってこいや当局 - まじかよ本当にいいとこで終わってんな、、、 (2021年8月26日 23時) (レス) id: 55ab4f5815 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ryu(プロフ) - うそん！！？めっちゃ良いとこで終わってるー！！ (2021年1月4日 9時) (レス) id: e0675e6765 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん(プロフ) - コメント失礼します。ギルガメッシュが好きでこの小説を読み始めました。続きがものすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 17時) (レス) id: 5728e25ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2020年4月21日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたび | 作成日時：2016年6月19日 6時
