Mやけど。【luz】

恋バナする女子みたいだな。 ページ28

るすさいど。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ ｶﾞﾁｬ

「やっほ。るす。」

「うらたぁーん！！」

「おいおいっ、どした！？とりあえず中入れ！」

玄関のドアからうらたんが出てくる瞬間にうらたんにもたれかかる。

うらたんチビやからな、ちょっともたれるには足りないんやけど。

そのままうらたんに引き剥がされ、靴を脱ぎリビングに向かう。

さっき急いで掃除した感ある部屋やけど、めっちゃきれい。真面目やん。

二人してソファに座り、うらたんが問いかけてくる。

「で、かくかくしかじかって？喧嘩？」

やっぱりそうなるやんな……。

渋々俺も口を開くことにした。

「朝起きたときはなんもなかったんよ。でもな、Aが天月すんに電話して遊びに行くねっみたいなこと言い出して……。」

「それでそのままの勢いで家を出たと。」

うらたんの言葉にうなずくしかなかった。Aは何を思ってあんなことしたんかもわからんし…。嫌われた？

頬杖をしながら、考えるうらたん。そして何かわかったような素振りを見せたかとおもえば、ニヤニヤし始める。

「何でニヤニヤしてるん？」

そうしたら、待ってましたとばかりに口を開くうらたん。

「お前が、家の中でとった行動でこうなってる。」

「えっ？でもAが天月すんと遊ぶって言ったのが悪いんやないの？」

わかってないなと首を振り、尚もニヤつくうらたん。

恋バナする女子みたいな表情やな。


「ズバリさ、Aちゃんはさ、演技なんだよ。多分。」

演技？どゆこと？つい、首をかしげる。

「るすは演技をまともに受けて、勝手に拗ねてるってことだよ。」

「でもAが天月すんと電話した意味は？」

演技にわざわざ人を使って、俺が拗ねてるってわけわからん。

「そんなんだからまふにバカにされんだよ。ったく。」

うらたんにボロカス言われる。でも言い返したら、倍で帰ってくる感じがしたからやめた。


「予想ではAちゃんは、るすに行くなって止めてほしかったんだと思うよ。」

「？なんで？」

呆れた顔で溜め息をつき、こっちを見たうらたんが口を開く。



「ヤキモチ妬いてほしかったんだと思うよ、Aちゃん。」

番外編　スタプラ編→←やってしまった。

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す