○37○ 小松&私 フグ鯨、捌く ページ43
小松が包丁を持ったまま謝罪してくる、別にかまわないけど。
「別に良いよ、両親がなくなった事は辛かったけどこの形見を残してくれたし、料理人になるって事も賛成してくれたから」
小「・・・Aさん、その」
「もう良いよ、ほら帰って来たぞ」
ト「小松!A!取れたぞ!」
トリコとココが帰って来た、今度はフグ鯨は持ってるな。
小「わー!凄い!!!」
「10匹もよく取れたな」
ト「四天王2人で10匹とは情けねえな」
小「1匹取るのも大変なのに!本当にすごいですよ!!」
ほめるのもこのへんで、そろそろ捌かないとね。
コ「さぁ本番はここからだ。フグ鯨1匹の末端相場は約1億だが、毒袋を完全に取り除くとこれが5億に跳ね上がる。ただし、毒化した場合は一気に0だ」
そこまで、難しい事だな。
今、ココが1匹を捌いているが毒化してしまった。
小「あ!」
コ「ふぅー・・・小松君、僕の代わりに捌いてくれないか?」
小「えぇ!?僕がですか!?」
小松が驚いたように自分自身を指差す。
コ「くたびれたせいか、手元が狂うんだ・・1ミリのミスで毒化してしまうかね、捌く順序は僕が教えるから、自信もって」
小「い、良いんですか!」
「小松頑張れよ、頼むから全部毒化は辞めてね」
小「ど、努力します・・・・あ!Aさんも捌いてくださいよ!!」
ト・コ・貴「は?」
トリコとココと声が重なる、小松今なんて?
「あのな小松、私はただの料理人だ小松みたいにプロなんかじゃ・・」
小「プロじゃないですか!Aさんの包丁を見ればわかります!!あの手入れが行き届いている包丁!あんな綺麗に手入れしている包丁なんて、見た事ありません!」
1度包丁を見ただけでそこまで思うなんて・・・この力により食材の声を聞く力を持ったのかもな
小「やりましょうよ!Aさん!!」
「・・・・・はぁ。失敗しても文句言うなよ」
小「はい!!・・・え!?失敗しないでくださいよ〜!!」
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作者名:輝 | 作成日時:2014年8月20日 22時