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目覚まし時計の音が部屋に鳴り響いて目が覚めた。
私はうつ伏せの状態のまま、その音が鳴る方に手を伸ばしてアラームを止める。そうしてから身体をゆっくりと起き上がらせ、一つ欠伸を零すのだ。今日はとても良い睡眠が取れた気がする。そんな事を思いながらも、私はまた今日が来たと理解した。
嗚呼、寝る前にもう少し部屋の温度を下げておいた方が良かっただろうか。
少しばかり汗で濡れている寝巻きを見つつも、私は暑いからと着ているその服を、寝転がったまま脱ぎ始める。それはまさに今日の始まりを伝える行為で。私は当たり前の行為を早くに終わらせる為に、その場へと起き上がったのだ。また今日が始まった。
時間に余裕が出来た私は朝食をしっかり食べて、朝早くとも思える時間から出掛ける支度を始めた。支度を初めて数分。私は鞄に入れ忘れた本の存在を思い出し、それを鞄に入れる為に先程出てきたベッドルームへと戻る。
ベッドルームへと戻ると、カチカチと定期的に音を鳴らす時計の音が聞こえて来た。あの時計も、昔は壊れていて時が流れていなかった時計だ。だが直してみると、まるで簡単に時は流れ始めたのである。そんな事を沸々思い出しながら、今度は時計の近場に設置している本棚へと入れてあった「未来日記帳」を取り出したのだ。そうして取り出した本を、急いで鞄の中へと詰め込む。
「準備完了」
本を詰め込んでから私は鞄を肩に掛けて、そのままの勢いで家を出た。家を飛び出してからは、鹿が眼鏡をかけているキーホルダー付きの鍵を鞄から取り出して、それを家の鍵穴へと差し込む。そうしてしっかりと施錠された事を確認してから、私は陽気に鼻歌を歌いながら歩き始めたのだ。
夏の日差しはまだまた差し込み続けている。何時も歩く道は変わらず混雑しているし。炎天下のお陰でか、遠くで陽炎が揺れている。それを見る事が暑苦しいと共に嫌気がさし来て、私は本道からそっと道を逸らしたのだ。大丈夫、こちらからの道でも目的地の場所に行ける筈。そんな事を思いつつ、私は知らぬ道を歩き始める。
「先ずはお花を買って、それから洋菓子も買わなくちゃ……ええっと、わっ」
そうしてぶつくさと呟き乍、人気の無い通りを携帯をみつつ歩いて居ると、ふと誰かにぶつかってしまった。私は不意に訪れたその小さな衝撃に少し後ろに下がりつつも、顔をバッと上げる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夢希 道華(プロフ) - ゆかりさん» コメント下さってありがとうございます！そう言って頂けて、とても嬉しい限りです！占いツクールではもう投稿しない予定なのですが、お暇があれば後書きからサイトを覗いて見てやって下さい。それでは失礼致しますね！ (2018年5月6日 6時) (
レス) id: 9c1c1e423e (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 本格的な小説みたいで良いですね！完結おめでとうございます！ (2018年5月5日 22時) (レス) id: e8168b3b40 (このIDを非表示/違反報告)
夢希 道華(プロフ) - 靴下さん» コメントありがとうございます。完結迄頑張って行く所存ですので、どうぞ最後まで宜しく御願い。 (2017年12月4日 14時) (レス) id: 9c1c1e423e (このIDを非表示/違反報告)
靴下 - 話の流れにわくわくさせられて、面白いです!!! (2017年12月3日 22時) (レス) id: a96084b98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢希道華 | 作成日時：2017年12月2日 15時
