漆拾弐ノ話 ページ23
ザザッ
『……無一郎、大丈夫?』
無一郎「うん、大丈夫」
早く戻らないと
無一郎・A「『!』」
……子供?……それにあの子は小鉄君だ……
「ギョギョッ」
鬼か……
ただ……助けるか助けないかでいったら……
時間に余裕があるかどうかだな……
……ない、時間はない
なら、諦めるしか……
小鉄「うわあああ」
「ギョッギョッ」
小鉄「げうっ!!!」
……!
ザン
サッ
小鉄「!!」
『大丈夫?』
無一郎「邪魔になるからさっさと逃げてくれない?」
ザンッ
「ギョギョ」
ボトッ
「ギョギョ」
メキ
んー、なるほどね
バカ
「ヒィイイイ」
ボロ
タン
タッ
バッ
無一郎・A「『!!』」
小鉄「うわあああありがとう〜!!死んだと思った俺死んだと…怖かったうわあああ!昆布頭とか言って悪かったようごめんなさい〜!!」
ん?それ張本人の前で言って大丈夫?
無一郎「昆布頭って僕のこと?」
ほらほら、こうなっちゃうでしょ?
まあ無一郎怒ってなさそうだし大丈夫か
小鉄「わああんすみませぇん!嫌いだったんです!」
『あ、無一郎』
無一郎「うん、こんなことしてる場合じゃないや。僕たちはもう行くから後は勝手にして」
『じゃあね、小鉄君』
小鉄「待って!!鉄穴森さんも襲われてるんです。鋼鐵塚さんが刀の再生で不眠不休の研磨をしてるから…どうか助けてください!少しでも手を止めてしまうともう駄目なんですどうか…!!」
無一郎・A「『……』」
無一郎「いや、僕たちは…!」
サッ
あっ、無一郎が動いた
でもこれ里全体を守れるのか?
小鉄「うわぁぁ!ちょっちょ…!!もうちょっとゆっくりで!!あともうちょっとだけ!!」
無一郎「喋ってると舌噛むから」
小鉄「ヒイイイ」
タタタッ
ザン
「ギィィィ…」
バラ…
鉄穴森「おおっ時透殿、星香さん、これはありがたい。瞬きする間に斬っている」
小鉄「鉄穴森さん!!」
鉄穴森「小鉄少年!!無事で良かった。正直もう死んでると思いましたよ」
無一郎「あなたが鉄穴森という人?俺の刀用意してる?早く出して」
鉄穴森「おやっこれは酷い刃こぼれだ」
無一郎「だから里に来てるんだよ」
鉄穴森「なるほどなるほど、では刀をお渡ししましょう」
『あ。そういえばまだ鋼鐵塚さんまだあの刀打ってるんですか?』
鉄穴森「はい。まだずっと打っています。あ、刀をお渡しするんでしたね」
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いぐろ - この作品スゴク面白い! (2020年10月18日 14時) (レス) id: abcdb48192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年10月12日 23時