99話 ページ25
ミスラ「ところで、景観変わってません？なんか暗いですよね」
オーエン「今？鈍くない？」
スノウ「しかし、あの娘の気配……」
ホワイト「何やら不穏なことが起きそうじゃのう」
……あの気配……本当に生きてる生身の魔女だったのか？
なんだか、少し生気が薄かったような……？
─魔法舎
賢者様「あ……。北の魔法使いたちだ。おかえりなさい。どうでしたか？」
ミスラ「どうもこうもないですよ」
オーエン「別に普通」
ブラッドリー「夢の森はおかしくなってたけどな。まあ、時間が経てば戻るだろ」
『後は……行き倒れの旅人をブラッドリーが助けてたくらいですね』
賢者様「おかしくって……。スノウ。怪我をしているんですか？」
スノウ「大丈夫じゃ。心配せんで良いぞ」
賢者様「あの……。夢の森の任務で、魔物を使役する力を持つような魔女に会ったりしましたか？」
北の魔法使い「「「「「『…………』」」」」」
まあ、あの魔女は魔物使役してなかったしな
そんな魔女ではないって片付けたら、実質会ってない
ミスラ「さあ」
オーエン「知らない」
『どうでしたかね』
ブラッドリー「覚えてねえな。なんでそんなことを聞く？」
賢者様「世界中で変な事件が起きてるんです。病の沼は干からびて、天文台は傾いて、雨の街は繭の中に……」
雨の街が繭の中……？
どんな魔法を使うんだ、その魔女は
ブラッドリー「雨の街が繭の中？東の魔法使いたちは？」
賢者様「無事です。でも、どの場所にも魔物を使役する魔女がいたって」
ミスラ「魔物は使役してませんよね」
『ん？ミスラ？』
オーエン「しっ。余計なこと言うな」
賢者様「え？」
ブラッドリー「ちなみに、その魔女連中を捕まえた奴らはいんのか？」
賢者様「ええ。仲間かはわかりませんが、中央の国でオズが捕まえてくれました」
ミスラ・オーエン・ブラッドリー・ノワ「「「『…………』」」」
ああ……オズが……
まあ、あの人なら逃がすわけがないだろうな
ミスラ「急に夢の森に戻りたくなったな。行きましょう」
『え、嫌だけど』
ブラッドリー「は！？今、戻ってきたばかりだろ！？」
ミスラ「オズに出来たことが、俺に出来ないわけがありません。スノウも付き合ってくださいよ」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
