VΔLZの紅一点が新たに大切な人を見つけるまでのお話【2j3j】 (ページ8)

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弦「うん。でも、その前に先生に報告しなくちゃ」

『あっ、そうだった』

えーっと、担任はー……

……祓魔の方にいるんだっけ

『担任の先生、祓魔能力の測定やってたよね』

弦「そういえば、そうだわ。会場行くかー」

『だね』

祓魔能力の測定会場、ここからまあまあ距離あるんだよな

歩くのだるいわぁ

──祓魔能力測定・会場

弦「……あ、いた」

『…先生』

「お、漆間、弦月。終わったか？」

『はい。終わったので、教室戻ります』

「分かった。更衣だけ先にして教室に戻れよ」

『分かりました。失礼します』

─コツコツ

弦「んーっ…疲れたー」

『疲れたね』

弦「そういや、僕達2人以外にも高難易度のものを呼び出せた生徒が2人いたみたいだけど、誰だろうね」

『んー、他クラスなんだろうな。多分』

弦「そうだね。うちのクラスではなさそう」

『んー』

……そういや、うちの学年、長尾景って子がいた記憶がある

確か…あの長尾家の長男だっけ

1人はその子の可能性あるな

だけど、もう1人は？

『…あ、更衣室こっちだから』

弦「うん。また後で」

──更衣室

「ねぇ、柚羽ちゃん！」

『ん？…東都さん、どうしたの？』

「柚羽ちゃんってさ、弦月くんとお付き合いしてるって本当？」

『え…いや、付き合ってないけど』

「そうなんだ。てっきり付き合ってるのかと思った」

『どこ情報なの？それ』

「どこ情報っていうか……結構広まってるよ？校内で」

『……そうなんだ』

……あれか、昨日カップルとか言われてたのが更に大きくなって広まったのか

とんだ迷惑だわ、藤士郎にも私にも

──教室

弦「……あ、戻ってきた」

『はぁ……疲れた…』

弦「そういう風になってるんじゃないかと思って…ジャーン」

『…何？いちごミルク？』

弦「もしかして嫌いだった？」

『いや、好きだけど…』

弦「良かったぁ。これ、あげるから飲みな？」

『え、いいの？』

弦「うん。疲れた時には甘い物が1番って言うし飲みな！」

『分かった。ありがとう』

弦「どういたしまして(ニコッ)」

…やばい、また一瞬ドキッとしたわ

マジで自分で自分を殺したい

何、私ってそんなに惚れやすいタイプだったのか？

……とんでもねぇよ…