VΔLZの紅一点が新たに大切な人を見つけるまでのお話【2j3j】 (ページ9)

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─数十分後
─ガラッ

あ、先生戻ってきた

ってことは、能力測定、学年全員終わったってことか

「はい、座れー。…えー、本日は能力測定お疲れ様。この結果を元に実習や任務に行く際の班を決める。ちなみに実習の班は他クラスとも混ざるからそこら辺覚えておくように。では、解散」

……班とかあるのか

……1人がいいのにな

弦「班、一緒になれたらいいね」

『…うん』

弦「…帰ろっか」

『うん』

──帰り道

弦「……あんまりこういうこと聞いちゃダメだとは思ってるんだけどさ」

『…ん？』

弦「なんか、悩んでることあったりする？」

『…なんで？』

弦「なんか、昨日出会った時も思ったんだけど、目がなんか…なんて言うんだろう。こう…あまり、人と関わりたくないっていう目をしてるというか」

『！……別にそんなことないよ』

弦「僕もあんまり深く聞くつもりないけど、もし何か悩んでるんだったらいつでも相談聞くから遠慮せずに言ってね」

『…ありがとう』

藤士郎って、鋭いんだな

……そういや、必ず目を見て話をしてきてた気がする

見透かすのが上手いのか

弦「…あ、僕、道こっちだ。じゃあ、また明日ね！」

『うん。また明日』

…どうしたらいいんだろう

私は…この学校でどのように過ごせばいいんだろうか

……この気持ちを押し殺して過ごしていくしかないのかもしれない

だけど、到底私には出来そうもないこと

もし、仮に気持ちを押し殺して過ごして、自然と大切だと思える人が出来た時に、絶対否定してしまう。その人のことを

絶対に受け入れられない

そうなったら、大切だと思い始めた人を拒絶してしまうことになるかもしれない

……そうなるんだったら…やっぱり、誰とも仲良くなんてしない方がましなんだ

─翌日
──教室

『……え、藤士郎』

弦「柚羽、おはよー」

『おはよ…。…今日早くない？』

弦「そうかなー？…あ、前に決定した班が書いてある紙貼ってあるから見てきな」

『あ、うん』

なんで見てくるように進めてきたんだ

言われなくてもまあ、見るけど

『……ぇ』

弦「僕と一緒！よろしく」

『あ、うん。よろしく』

いや、まあ、藤士郎はいいとして…

他の2人は…長尾景、甲斐田晴

甲斐田くんはよく知らないからあれだけど、長尾くん一緒って…

ヤバすぎ