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「このようなお前達が集まって出来たチームだ。全員が協力して、任務を果たすことが出来るか。お前達の課題はこれだ」
長「任務は高難易度って言いますけど、どれくらいのレベルなんですか?」
「そうだな。……プロの祓魔師でさえも祓魔出来ないレベル、だな」
長・弦・甲・漆「「「『!』」」」
嘘でしょ
そんなに高難易度の任務を今日結成されたばかりの私達ができるわけが無い
4人で喋ったことも1度もない私達がどうやって意思疎通をとると言うんだ
無茶すぎるでしょ
「ただ、こちらの方で何も対策せずに任務に放り出す訳にはいかない。今日は放課後まで模擬訓練をしてもらう」
甲「放課後まで?」
弦「流石にそれはやばくないですか?」
『1度も4人で喋ったことがないのに、それすら無茶ですよ』
長「最初から否定しても意味ないだろ。やるぞ」
……やっぱり私、長尾くん無理かもしれない
なんか、ヘマしたら嫌味言われそう
「では、任務着に着替えて訓練場に来るように。……あー、しばらく親交を深めてからでもいいぞ。時間は……11時半から始める。それまでには来いよ」
─コツコツ
長「……行ったな」
甲「とりあえず、どうする?」
弦「自己紹介しよっか。僕は弦月 藤士郎。官吏部門所属。よろしくね」
長「長尾 景だ。祓魔・傭兵部門所属。よろしく」
甲「僕は甲斐田 晴。研究者部門所属。よろしくね」
『漆間 柚羽。騎士部門所属。よろしく』
甲「!……」
……めっちゃ甲斐田くんが私のことを見てくる
もしかして……覚えてたりする?
甲「…違ったら申し訳ないんだけど…漆間さんって僕と面識あるよね?多分」
『あ、やっぱり?小さい頃遊んでたよね』
甲「だよね!柚羽だよね!良かったぁ、間違えたらどうしようかと思ったぁ」
『私ももしかして、って思ってたんだよね』
長「お前ら、知り合いなん?」
『うん。幼い頃によく遊んでた』
甲「僕が引っ越しちゃったから遊べなくなっちゃったんだけどね…」
長「俺だけじゃん。誰も知り合いいないの」
弦「というか、柚羽、騎士部門なんだね」
『うん。そうだよ』
長「…ん?」
長尾くんも私の顔をじっと見てくる
一体なんなんだろう
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真白 - よき (5月30日 22時) (レス) @page20 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2022年8月17日 23時