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MTC9 ページ10

理鶯「小官たちが来たことも目に入らない様子を見ると、このままではどちらかが倒れるまで続くな。それどころか、2人そろってダウンという可能性もある。ふむ……。」


ん?なんだろう


ただ、理鶯が言ってる通りこのままじゃ2人が力尽きるまで続くな、これ


理鶯「恐らく戦いの発端はお互いの理解不足だ。ならば、たとえ無粋と言われようとも仲間である小官とAが仲裁を努めるべきだろう。Aいけるか。」

キュイン


『オーケー』


キュイン


理鶯「いくぞ」


ドガーン


ドガーン


左馬刻「なっ……り、理鶯、A……ぐっ……」


銃兎「ゴホッ……どうして、貴方たちが……」


理鶯「2人ともダウンだな。ここは小官たちの勝利ということで、話を聞いてもらおう」


左馬刻「なに、ふざけたこと言ってやがる……!」


理鶯「反撃するつもりか?それなら受けて立とう。だが、小官とAはまだまだ余裕がある」


『だけど、左馬刻、あと1ヴァース喰らったら終わるよね?違う?』


左馬刻「そんなん……やってみなきゃわかんねーだろーが……!」


『ふーん』


銃兎「ええ……私も、このまま終わるのは不本意です。こうなったら誰かが倒れるまでやりましょう……!」


優「ケンカはやめましょう……!」


?ケンカ?


左馬刻「ケンカだぁ?ヌルいこと言ってるやつが居ると思ったらお前かよ……」


銃兎「気が抜けましたね……はぁ」


お?これは


左馬刻「理鶯、なんでこいつを連れてきたんだ?」


理鶯「小官がPort harborまで送り届けた時に、左馬刻を探している、とお前の舎弟から連絡が入ってな。それを聞いた優が左馬刻を見かけたと言うので、探すのを手伝ってもらっていた」


左馬刻「チッ……こんなガキに見られてたのかよ」


理鶯「それで、どうするのだ?やれと言われれば、小官はまだ戦えるぞ」


『私も余裕で戦えるけど』


左馬刻「やんねーよ!つか、地べたに座り込んでんのもいい加減疲れるわ。……っ、俺は一度、組に戻る。ついてきたきゃ好きにしろ。ああ、銃兎。テメェは来いよ。何隠してンのか、キッチリ吐かせてやる」


ふぅ……子供の力ってすごいな


ただね、私思うんだよ


この子……女の子じゃない?


─ガチャ


ヤクザA「カシラァ!心配したんですよ!!」


ヤクザB「何日も連絡がつかなかったんで、あちこち探してー」

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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時

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