MTC41 ページ42
『え、左馬刻……?』
銃兎「左馬刻……それは、まさか……」
乱数「ん〜?なにを疑ってるのかは知らないけど、その質問の答えは【YES】だよ!」
左馬刻「……そりゃ、いつのことだ?」
乱数「そうだね……左馬刻が納得するように答えるなら【あの爆破事件が起きた後】だね。これで満足?」
左馬刻「……ああ。わかった。行っていいぜ」
乱数「ふーん……。なーんか大変そうだし、気が向いたらボクが手に入れた情報も流してあげるよ☆じゃあね〜♪」
コツコツ
銃兎「行ってしまいましたね……」
『んー……』
理鶯「先ほどのやり取りだが、左馬刻は、飴村乱数が左馬刻の舎弟を襲った、と疑ったのか?」
左馬刻「一応な。こんなふうに俺たちの前に現れんのは怪しいっちゃ怪しいだろ。乱数がどこまでヨコハマの件を知ってるのかわかんねーが……さっきの返答は自分は爆破事件の犯人じゃねぇってアピールだな」
銃兎「信じるのか?」
『でも、判断材料が少なすぎない?』
左馬刻「ああ、Aの言う通り判断材料が少なすぎる。いまの時点じゃ、なんとも言えねぇ。ただ、乱数は俺や舎弟以上に目立つ。もしあいつがなんかやったってんなら、真っ先にサツに連れてかれんのはあいつだろ」
理鶯「確かに、あの姿では暗闇でもよく目につきそうだ」
左馬刻「だから、いまはあいつの言い分を信じる。疑う必要が出てきたら、そんときにまた動きゃいい」
銃兎「なら、今度こそヨコハマに戻るか。また妙な邪魔が入ると面倒だしな」
『そうだね。面倒ごとを避けるためにも早く戻ろうか』
左馬刻「……俺は、先生のところに寄っていく。お前らは先に戻れよ」
理鶯「神宮寺寂雷とは、別れたばかりだがまだ話すことがあるのか?」
左馬刻「先生に俺に乱数。同じタイミングでシンジュクに揃うなんて気になるだろ。一応、先生にも伝えておく」
銃兎「そういうことなら、待ってるから早く行って来い」
左馬刻「へぇ〜、わざわざ待つなんざ俺様の運転手をやる気になったってことかよ」
銃兎「馬鹿言うな。俺たちは【ヨコハマに戻る】とは言ったが【家に帰る】とは言っていない。この後行く場所に、お前もツラ貸せって言ってるんだ」
左馬刻「はぁ?わざわざシンジュクまで来てヨコハマでも、まだなんかするっつーのかよ?」
銃兎「爆破事件の解決に繋がるかもしれないんだぞ。いいから、早く行ってこいよ」
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時