MTC29 ページ30
DJ ROKURO「……だとよ。ずいぶん、不満そうな顔をしてるがお前はどう思ってるんだ、クソガキ」
優「ここでのけ者にされるなんて、嫌です」
DJ ROKURO「はぁ……。ずいぶん子どもじみた言い分だな。ま、お前はまだガキなんだから仕方ねぇか。言ってることは子どもっぽいがこいつも自分の意志でお前たちと一緒にいようとしてるんだろ」
「なら、俺はとやかく言わねぇよ」
銃兎「貴方はこの子の保護者なのにそのようなことを言っていいんですか?」
DJ ROKURO「確かに保護者だが、こいつの親ってわけじゃねぇ。いっぱしに自分の意志を通そうってんなら邪魔する筋合いはねぇな」
「だが、お前らが邪魔だってんならここで切り離すのも止めたりはしねぇよ。それこそ好きにすりゃいい」
理鶯「なるほど。1人の人間として優のことを尊重しているのだな。どうする、銃兎、A」
銃兎「そうですね……。危なくなったら優さんの身は私たちが守ります、とは言ってあげられません。私たちですら、調べを進めていくことで何に行きつくのか、わかっていないんですから」
『ええ。ですから、本当に危険だと感じたら優さんのことは置いていきます。それでも、構わないなら一緒にいますか?』
優「はい!」
理鶯「うむ、いい返事だな。優の心意気が感じられたぞ」
銃兎「このことを左馬刻が知ったら騒ぎそうですが……この場に居ないのが運の尽きですね」
『うん。そうだね…』
理鶯「左馬刻も、優が一緒にいることに反対はしないだろう。いままでも、そんな素振りはなかったと思うぞ」
銃兎「だったらいいんですがねぇ……」
『んー……』
DJ ROKURO「クソガキのことはいいとして、お前らこそ、大丈夫なのか?おかしなことに首突っ込んでラップバトルに出れなくなる、なんてことにはならないでくれよ。俺の楽しみが半減しちまうからな」
銃兎「それは……大丈夫だと思いますよ」
DJ ROKURO「なんだ、歯切れが悪いじゃねぇか。まさか中王区を敵に回してんじゃねぇよな?」
『そうならないように今、対処をしているところですよ』
理鶯「ああ。むしろ爆破事件を解決しようとしているのだから感謝してもらいたいものだな」
DJ ROKURO「なるほどな。ま、上手く立ち回れよ」
銃兎「ええ、言われなくても……」
─翌日
警官「東峰巡査部長。入間巡査部長がお呼びです」
『ん?はい、ありがとうございます』
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時