MTC24 ページ25
左馬刻「……クソウサギ、Aまで呼んどいて遅すぎんだろうが」
銃兎「……これでも善処したんだがな」
理鶯「左馬刻、あまり銃兎を責めるな。一課の連中と口論してまで、お前を出そうと立ち回っていたようだぞ」
銃兎「まあ、Aを呼んだおかげで思いのほか早く丸め込めましたがね」
『ほんと、証拠もないのに左馬刻を連行するなんてふざけすぎだろ。どうなってんだよ、ここの一課は…』
左馬刻「そうかよ。ま、これで俺の腹は決まったぜ」
銃兎「何をするつもりだ?」
左馬刻「お前が言ってた、ドラッグの件を追う。俺が1人で動けるところで取っ掛かりになりそうなのは、そこだからな。お前らはお前らで好きに動けよ。一緒に居たところで、今回の二の舞になるだけだろ」
「じゃあな」
コツコツ
理鶯「……どうやら、左馬刻は左馬刻で銃兎とAの警察での立場を
『んー』
銃兎「……どうでしょうか。まあでも、一緒にいようがいまいが左馬刻の立場が危うくなることは理解できましたよ」
『こうなったら、一刻も早く事件を解決しないといけないね…』
中王区がバックについてるっていうのが、結構きついんだよね
私も探りが入れられない状況だからなあ
理鶯「ところで、どうして今回左馬刻は警察に連れて行かれたのだ?爆破騒ぎがあったのはシンジュクだと聞いたぞ」
銃兎「ここの連中は、結局のところヨコハマの件で左馬刻を引っ張ってきたいんです。ですから、シンジュクの件ーーー【シンジュク町工場爆破事件】が起きたことをこれを幸いに、強硬手段に出たんですよ」
『だから、引っ張ってきた理由も証拠も1個も出すことが出来なかったんだよ。実際、ヨコハマの件とシンジュクの件は手口が似ているところがあるらしくてさ。連続テロの可能性も視野に入れてるって話』
優「物騒な話ですね」
銃兎「1つの爆破事件だけでも充分物騒ですがテロとなれば、その比ではありませんね。正直なところ、一課は悩ましい立場に居るんですよ。連続して爆破事件が起きたいま、シンジュクと連携して早急に事件を解決しなければいけないはずです」
「ところが、ヨコハマの倉庫は中王区からの謎の圧力で捜査できないときている……」
理鶯「中王区からの圧力、というのはほぼ確実だという見解だったな」
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時