MTC18 ページ19
銃兎「……おそらくもう来る頃だと思うんですがね」
『……あ、来たんじゃない?』
銃兎「……ああ、わざわざ来てもらってすみませんね」
優「なんで僕、呼ばれたんですか?」
銃兎「あなたを呼んだ理由ですか?それは……」
左馬刻「おい、なんで優がここに居やがる」
銃兎「左馬刻が来るから優さんも呼んだんですよ」
優「それって、どういうことですか……?」
左馬刻「俺にもきっちり説明しろや、銃兎。なんで俺様がこんなガキとセットにされなきゃなんねーんだよ!?」
銃兎「はぁ……お前はそうやってすぐキレるから傍に子どもがいれば、多少は抑止力になるかと思ったんだが。見込み違いだったか」
左馬刻「チッ。くだらねぇ小細工すんじゃねぇよ。それにAまで来る必要あんのか?」
『銃兎だけだと部署が違うのもあってかなり面倒なことになるんだよ。だから、保険だよ、保険。会いに行くんでしょ?』
左馬刻「へえ、なるほどな。言っておくが、優が居ようが居まいが、俺は自由にやる。それが気に食わねぇんなら、こんなとこに呼び出してんじゃねぇよ」
銃兎「来たがってたのはそっちだろ。……これ以上ここで話すのはマズイ。行くぞ」
─コツコツ
左馬刻「……ここに居んのか」
銃兎「ああ、右から2番目だ。俺たちは、人が来ないように向こうで見張ってる。話を聞くならさっさと済ませろよ」
『時間を稼げるとしても、5分くらいだろうからそれまでに済ませてね』
左馬刻「ああ、わかったよ」
コツコツ
『これいつバレるか問題だな』
銃兎「ああ、だからなるべくはやく終わらせるように言ってあるんだ」
左馬刻「こんな状態のやつを俺が使って爆破事件を起こしたなんざ、笑い話にもなりゃしねぇ。サツの目は節穴かよ」
『……もう来たか』
銃兎「そうだな」
コツコツ
銃兎「その意見には同感だが、そろそろ時間だ。
気は済んだか?」
『そろそろ行かないと他の人が来る』
左馬刻「済んだ、なんて言えるか。こいつ、まともに話すこともできねぇぞ」
銃兎「だから、無駄だと言ったろ。いまのこいつから、こっちの聞きたいことを聞き出すのは無理なんだ」
左馬刻「そうみたいだな。ただ、無駄ってことはないかもしれねぇ……。確かに、言ってることは支離滅裂だ。だが【壊す】ってのはなんだ?」
『壊す……?』
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時