MTC13 ページ14
銃兎「話してどうにかなったと思うか?お前が警察に乗り込んできたところで何も解説しないどころか、お前が送検されるかもな。動くのは今じゃないんだ。それこそ、中王区がこの件にどう絡んでいるのか、爆破事件と俺が追ってた件が関係しているのか。そのあたりがはっきりしないと、何も─」
左馬刻「あぁ、わかった。テメェが無能な警官だってことがな」
銃兎「いまの話で、なんでそんな結論になるんだ。脳みそ足りねぇのは、お前のほうだろうが、このボケが!」
はぁ……またか
しかも子供いるのにさぁ
理鶯「まあ待て。ここで揉めたら話が進まない。話を戻すが【倉庫での取引】【爆破事件】【中王区】ー銃兎が言うように、この3つの関連性がいまいちわからない。逆を言えば、この3つの関連性がわかれば左馬刻の舎弟の容疑も晴れるのではないか?」
『うん、その可能性はかなり高いと思う』
優「碧棺さんの舎弟さんに何が起きたんでしょうか」
銃兎「爆破した理由は、まだわかりません。ですが、爆破を起こした張本人にアリバイがあることは間違いないでしょう。そのためのスケープゴートが左馬刻の舎弟なのですから。いえ、もしかしたら誰でも良かったのかもしれませんね」
「自分のアリバイを証明できる時刻にあの倉庫付近に行ける人間……居てもおかしくない人間であれば誰でも容疑者に仕立て上げられた……。なにせ、無抵抗の相手をヒプノシスマイクで攻撃するような輩ですから、なんでもやりそうです」
理鶯「ふむ。そうなってくると左馬刻の舎弟が容疑者に仕立て上げられてしまったのは痛恨の極みだな。アリバイという点では、【オルタナティブラップバトル】への参加は強固なものになるだろう。左馬刻が自分のアリバイを確保した上で舎弟にやらせたと見るのが自然に思えてしまう」
銃兎「真犯人からしたら、この上なくラッキーな状況でしょうね。自分よりも怪しい人物が出てきてくれたんですから」
『ただ……左馬刻を敵にしたのはねぇ……』
左馬刻「ラッキーだ、なんて言わせねぇ。俺を引っ張り出したからにはタダじゃおかねぇからな。そいつのことは徹底的に潰してやんよ」
理鶯「ふむ。どうやらアンラッキーのようだな。左馬刻を敵に回したことで、こうして小官たちもことの真相に迫ろうと動いているのだから確かに運の悪いことだ」
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年11月7日 13時