約束41 ページ42
『そうだね晴れてる北の国に来たのは久しぶりかも。』
アーサー「嬉しいな。私にとっては、第二の故郷のようなものだから。賢者様。あの山脈を超えると、海のように大きな湖があります。そこをさらに超えた、高い山の果てに、オズ様の……。…………っ。」
リケ「わ………っ。」
『っ………。この風は……。』
アーサー「……オズ様……。」
オズ「このような辺境へ何をしに来た。帰れ。」
アーサー「オズ様、お話を聞いてください。」
オズ「帰れと言っている。」
アーサー「オズ様、アーサーです。昔よりも背が伸びてしまいましたが、育てて頂いた、アーサーです。」
オズ「…………。」
なんでよりによって「帰れ」の一点張りなんだろう
アーサー「長い間、お便りも出来ず、申し訳ありませんでした。どうか、不義理をお許しください。もし、もしも……。私のことが許せなかったとしても、この者たちの話に、耳をお貸しください。オズ様の力をお借りしたいのです。」
カイ「そうだ、オズ。魔法舎に来て、俺たちを束ねてくれ。あなたしか適任はいない。あなたや北の魔法使いたちが、味方だとわかれば、人間たちも安心する。その件は別としても、アーサー殿下のことも許してやれ!こんなに謝ってるじゃないか!」
オズ「おまえには関係ない、中央の騎士。」
カイ「関係あるさ。俺の主君だ。あんたも俺の仲間だろ。」
アーサー「カイン……。」
リケ「オズ!あなたが、最も強い魔法使いだと聞きました。ならば、紋章を消す方法を教えてください。この役目から、私を解いてください。私はこの役目を望んでいません!」
んー……消えることがないって言うのはほんと言いづらいんだけどさ、絶対オズなら言うよね
オズ「誰しもがそうだ。望まぬ役目を背負わされる。おまえだけが逃れられると思うな。」
言い方冷たすぎない?
リケ「…………。」
ほら、リケも顔が困ってるし……
オズ「賢者よ。私に関わるな。彼らを連れて中央の魔法舎に帰れ。」
賢者様「でも……。」
オズ「おまえたちのようなものが、来る場所ではない。忠告はしたぞ。」
『オズ、人の話を聞くことも出来ないの?』
オズ「……私よりもお前の方がまとめるのに適任だろう。」
『みんなは私がまとめるのを望んでいるんじゃない。オズがまとめてくれるのを望んでいるんだよ。』
オズ「……………。」
はあ……ダメだな……これ
アーサー「お待ちください、オズ様……!」
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紅玲(プロフ) - 名無し23332号さん» そうなんですね!まだストーリーが進められていなくて知りませんでした。申し訳ございません (2020年12月15日 16時) (レス) id: 0c22ce51b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し23332号(プロフ) - 魔法使いは男性だけではありませんよ。石になった前の南の魔法使いにはおばあちゃん魔女がいます。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: 311417e1f6 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!無理せず更新頑張ってください、楽しみにしています! (2020年10月29日 21時) (レス) id: d36a01234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年10月18日 23時