約束3 ページ4
賢者様…こんなこといきなり言われて困ってるだろうな…
本当に申し訳ない…いきなり異世界に呼び出されたりして…本当に…
賢者様「わかりました……。私に出来ることがあるなら。」
ヒース「ありがとうございます、賢者様……。」
お、ヒースのあの満面の笑み久しぶりに見たかも
「待て!魔法使いどもめ!賢者を渡しはせんぞ……!」
はぁ……ドラモンド大臣来ちゃったか
ドラモンド「賢者様!騙されてはいけません!魔法使いは、いい加減で、嘘つきです!ためらいもなく人を騙すし、不思議な力で、心を操ります!魔法使いを信じてはいけません!」
ふっ、そっか
そっかそっか、多分これはシャイロックも同じこと考えてるな
シャ「私たちが正直者だとしたら、あなたは嘘をおっしゃったことになりますね。あなたの言う、いい加減な嘘つきと同じ。」
ドラ「私は国のために仕えているのだ!不真面目なおまえたちとは違う!」
シャ「お黙りになって。ドラモンド様。あなたは私たちに話しかけているつもりでしょうが、本当は私たちと対話する気はないのです。あなたの言葉から伝わるのは、あなたが私たちのことを、あまり、好きではないということだけ。」
シャ「あなたは私たちが話すことが、真実だとしても信じないでしょうし、私たちが嘘をつけば、ほっとするでしょう。あなたはあなたの嫌いな私たちが、嘘つきだと信じたいから。ならば、真実と嘘に意味はありますか?」
おー、やっぱり思ってること一緒だったんだ
だって、人間は必要以上に魔法使いを嫌ってるからね
私たちの話なんかまともに聞いてなんかいないんだよ
ドラ「……っ、ええい、わけのわからないことを!賢者様!とにかく、そいつらの話をまともに聞いてはいけません!賢者様は私たちの言うことを聞けばいいのです!賢者様のために言ってるんですよ!」
ふーん、”賢者様のため”ね
なかなか面白いことを言うじゃん
本当は賢者様のためじゃなく、自分たちの私利私欲のために言ってるんでしょう
賢者様「よくわからないですが……。みなさんの方についていきます。」
!賢者様…!
カイ「本当に!?」
ヒース「いいんですか!?」
シャ「二人とも、驚かないでくださいよ。せっかく、賢者様が信じてくださったのに。」
『そうだよ、二人とも。賢者様はあちらよりも私たちのことを信じてくださったんだから。』
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紅玲(プロフ) - 名無し23332号さん» そうなんですね!まだストーリーが進められていなくて知りませんでした。申し訳ございません (2020年12月15日 16時) (レス) id: 0c22ce51b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し23332号(プロフ) - 魔法使いは男性だけではありませんよ。石になった前の南の魔法使いにはおばあちゃん魔女がいます。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: 311417e1f6 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!無理せず更新頑張ってください、楽しみにしています! (2020年10月29日 21時) (レス) id: d36a01234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年10月18日 23時