約束25 ページ26
うん、消えないよ
だって、選ばれた者にしかつかない紋章なんだから
そんな故意に消せるならここにいるものはほとんどいないと思うし
クロエ「わかる。たまには違う柄がいいよね。その日の服にも合わせたいしさ。」
リケ「着飾るのは贅沢者がすることです。神の使徒である魔法使いは、清貧であるべき……。」
神の使徒……
教会の子なのかな?
クロエ「神の使徒って何……?オシャレするの嫌い……?」
リケ「市井の欲に汚れてしまったのですね。悲しいことです。」
クロエ「ご、ごめんなさい……。」
あ、そういえばクロエとラスティカは西の国から来たんだよね
っていうことは同じ国出身の仲間か〜
まあ、2人死んじゃったからなあ……
リケ「責任者のラスティカさんはどこですか?」
クロエ「責任者?」
リケ「ラスティカさんから聞いたのでしょう。額の模様のことを……。」
クロエ「ああ。ラスティカは知ってただけで、責任者じゃ……。」
ラス「呼んだかい?」
クロエ「あ、この人がラスティカ。俺はクロエ。きみは?」
リケ「リケです。ラスティカさん。あなたが責任者でないなら、あなたの上の方はどなたですか?」
ラス「僕の上?歳が上?背丈が上?」
リケ「あなたより立場が上の人です。」
ラス「それなら、僕の花嫁かな?彼女の命令になら、どんなことでも、従おうと思っているんだ。僕は命をかけて戦う戦士にもなるし、敬虔で忠実な使徒のようにもなる。ねえ、とても素敵だろう。」
リケ「わかります。神の使徒たる我々の使命ですね。」
ラス「良かった。僕らは気が合いそうだね。」
リケ「ふふ……。はい。」
え?話噛み合ってなくない?
クロエ「全然会話が噛み合ってないのに、よく仲良くなったね。俺にもやり方教えてくれない?」
─コツコツ
アーサー「賢者様。中央の国の王子、アーサーと申します。この度のこと、大変に申し訳ありませんでした。すべて、私の至らなさが招いたことです。どうか、お許しください。」
え、これってアーサーが謝ることじゃないんじゃ……
兵隊「あ、アーサー様がお膝をつかれているぞ。」
兵隊「俺たちが立っているわけにもいくまい。お、おい。跪け。」
サッ
賢者様「そ、そんな……。顔を上げてください。」
『……ぁ。』
ヒース「……賢者様が膝をついた。俺たちもしゃがんだ方がいいの?」
カイ「そうだな……。取り敢えず、スノウ様とホワイト様の絵を下向きに伏せておこう。」
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紅玲(プロフ) - 名無し23332号さん» そうなんですね!まだストーリーが進められていなくて知りませんでした。申し訳ございません (2020年12月15日 16時) (レス) id: 0c22ce51b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し23332号(プロフ) - 魔法使いは男性だけではありませんよ。石になった前の南の魔法使いにはおばあちゃん魔女がいます。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: 311417e1f6 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!無理せず更新頑張ってください、楽しみにしています! (2020年10月29日 21時) (レス) id: d36a01234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年10月18日 23時