約束14 ページ15
『私たちは、私たちなりに真剣に、自分の性質と、それらが選ぶ日々を受け入れて、楽しんで、幸せを探しているんですよ。』
シャ「お邪魔してしまいましたね。どうぞ、読書の続きを楽しんで。」
『どうぞごゆっくり。』
賢者様「あ……。いえ……。また聞かせてください、魔法使いの話。とても面白かったです。魔法使いの話、私は好きです。」
……!怖がったり、気味悪がったりしないんだ
シャ「もちろん、喜んで。」
『賢者様がお望みならばいつでもお話致しますよ。』
シャ「そうですね。……そろそろ儀式が始まるようです。行きましょう。」
─コツコツ
スノ「やり方は儀式をしながら教えよう。OJTじゃ。」
賢者様「OJT……?」
ホワ「前の賢者が伝えた言葉じゃ。実践しながらやり方を教えるのはOJT。」
スノ「座学で伝えるのは研修。」
ホワ「話し合いはミーティング。」
スノ「まとめ役はトレーナー。我々は先生と呼んでおるがの。」
賢者様「わかりました……。あの、ひとつだけ先に聞いてもいいですか?痛かったり、怖かったりしますか……?」
シャ・ムル・A「「『……?』」」
シャ「私たちには、痛そうだったり、怖そうだったり、見えませんでしたけど。」
ムル「前の賢者様は泣いてたかな?」
『ただ、味が……って言って泣いてましたね。』
賢者様「ま、待ってください。賢者の書を読んでからでもいいですか?前情報を入れてから挑んでも……。」
カイ「もちろんだ。召喚の儀式について書いてあるといいが。」
賢者様「……あった!…………よし、やります。」
─数分後
賢者様「……っ、ぷは……っ。」
スノ「よくやった。」
ホワ「よくやったぞ、賢者よ。」
賢者様「の……、飲みました……。うぅ……っ。」
ブラッ「……よく飲めるな……。」
カイ「頑張ったな、咲良!」
ヒース「後で美味しいコーヒーいれますね!」
『美味しいお菓子もご用意します!』
ムル「やっぱり泣いた!」
シャ「私でも号泣するでしょうね。」
スノ「賢者よ。「掌理のゴブレット」を頭上に翳すのじゃ。」
ホワ「何があっても、ゴブレットから手を離してはいかんぞ。」
賢者様「…………!」
ヒュゥ
ヒース「……っ、風が……。大丈夫かな、賢者様……。」
スノ「安心せい。順調に儀式は進んでおる。」
ホワ「今は賢者そのものが、掌理のゴブレットとなっておるのじゃ。」
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紅玲(プロフ) - 名無し23332号さん» そうなんですね!まだストーリーが進められていなくて知りませんでした。申し訳ございません (2020年12月15日 16時) (レス) id: 0c22ce51b9 (このIDを非表示/違反報告)
名無し23332号(プロフ) - 魔法使いは男性だけではありませんよ。石になった前の南の魔法使いにはおばあちゃん魔女がいます。 (2020年12月15日 16時) (レス) id: 311417e1f6 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいました!無理せず更新頑張ってください、楽しみにしています! (2020年10月29日 21時) (レス) id: d36a01234d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2020年10月18日 23時