夜のお散歩 ページ39
Aside
大「西畑明日早いからもう寝るなぁ、おやすみ〜！」
正「俺も寝よかなぁ〜」
他のみんなはもう寝てしまったから、正門くんと大吾くんの2人が寝たら起きとるのは私だけ。
正「有栖川さんも早く寝るんやで〜？」
なんて頭を撫でてくれる優しい正門くん。
「ありがとうございます、おやすみなさい〜！」
なんて返すけど、私は寝られへん。
まぁそんなん麗衣すら知らへんねんから、言う必要もなくて
「ちょっとお散歩でも行こかなぁ…」
そう思い立って、カーディガンを1枚羽織って玄関をくぐる。
そういえば夜ご飯の時、近くにええ公演があるって大吾くんが言うてた。
「あ、ここやん。」
薄暗い電灯があって、木に囲まれた公園。雰囲気がとっても素敵。
「ふぅ…」
ベンチに腰かけると
「わ、Aちゃんやん。女の子がこんな遅い時間に1人で出歩いたらあかんよ。」
と、上から優しい声が降ってきた。
「あ、小島さん…！」
見上げると、そこには昼間バンドの練習で見た美しい顔が心配そうな顔をしている。
「小島でええよ笑
大晴なんかこじけんって呼んでるしな笑」
あ、隣座ってもええ？と、優しく微笑んで隣に座る小島さん。
「大丈夫、なんかあったん？」
お昼は変わった人やなぁって思ったけど、大晴のお友達ってだけあってほんまに優しい人。
「なんか色々ありすぎて、寝られへんくて…笑」
出来るだけ心配させないように明るめに言うたつもりだったのに
「ほんなら、落ち着くまで俺と話そか。」
と頭を撫でてくれる彼。
その優しさに、つい「ほんまは今日だけやなくてずっと寝られへん」って
口を滑らせて打ち明けそうになる。
「俺さ、夜寝られへんねんな笑
不眠症とかちゃうねんけど、なんか人肌が無いと寝られへんくて。」
「え、一緒…」
「Aちゃんもなん！意外やわ、こんな素敵な子でもやっぱり悩みってあんねんな…」
そんなのこっちのセリフだ。
こんな楽しそうに生きてる小島くんに、そんな悩みがあったなんて。
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咲良(プロフ) - 絶対完璧さん» わぁぁ嬉しすぎるコメントありがとうございます ！！！亀更新ですが楽しんで頂けると嬉しいです〜！ (2022年11月3日 1時) (
レス) @page42 id: e03173b876 (このIDを非表示/違反報告)
絶対完璧 - 面白いです!続き待ってます (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9c542e42dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良 | 作成日時：2022年8月27日 12時
