▽ ページ40
Aside
「小島くんは、寝られへん時どうしてます…？」
「こうやって散歩しに来たり、あと、ほんまに眠くてあかん！って日は大晴呼び付けて添い寝してもらうなぁ…」
大晴そんなことしてたん笑
あいつもほんまにお人好しやなぁ、
「Aちゃん妹さん居るんやなかったっけ？添い寝とかはしてくれへんの？」
不思議そうに首を傾げる小島くん。
「麗衣の方が苦しいから、私のわがままに付き合わせる訳にはいかないんです笑
私お姉ちゃんやし！」
そう、麗衣の苦痛に比べたら私の悩みなんてちっぽけなものだ。
「…そんなことないやろ。」
「え？」
「絶対そんなことない。
妹さんももちろん苦しいんかもしれへんで、
けど、ほなAちゃんが我慢せなあかんのかって言うたらそれはちゃうと思う。」
私が黙っていると
「俺かて姉ちゃんに頼られたら嬉しいし、妹のことも普通に頼るで。」
まぁさすがに女兄弟に添い寝は頼めへんけどな…と照れくさそうに笑う小島くん。
私は心のどこかで麗衣を悲劇のヒロインみたいに捉えている節があったのかもしれへん。
麗衣だって、私が頼ったら拒絶するような子やないのに
勝手に頭の中で麗衣という人間を決めつけとったんかもしれへん。
「麗衣に、言うてみようかな…。」
そう呟くと小島くんはその大きな手で私の震える手を包み込んだ。
「応援しとる。
ないと思うけど、もし突き放されたら俺のとこ来てええで。大晴と3人で添い寝しよか笑」
その屈託のない笑顔と優しい冗談に心まで暖かくなった。
「ありがとう、小島くん！」
「こちらこそやで。ほな、また明日。」
手をひらひらと振りながら立ち去ろうとする小島くん。
なんか大切なこと忘れてる気がする…
あ、
「小島くんは…？毎日大晴のこと呼べるわけちゃうし…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
咲良(プロフ) - 絶対完璧さん» わぁぁ嬉しすぎるコメントありがとうございます ！！！亀更新ですが楽しんで頂けると嬉しいです〜！ (2022年11月3日 1時) (
レス) @page42 id: e03173b876 (このIDを非表示/違反報告)
絶対完璧 - 面白いです!続き待ってます (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9c542e42dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：咲良 | 作成日時：2022年8月27日 12時
