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後ろから抱きしめられた。


A「ふる、、、、や、、、、?」

降谷の顔が見たくて振り返ろうとしたが、それを阻止するかのようによりキツく抱きしめられる。






降谷 「あぁ。今まで素っ気ない態度をとって悪かった。


でも今、降谷零としてAに会うわけにはいかないんだ。理由も今は教えることができない、、、。


だから、待っていて欲しいんだ。俺がお前と普通に過ごせる日が来るまで。何年先になるかは分からないが、、、。


その時は絶対、絶対に迎えにいくから、、、。」




何かを絞り出すように、彼はそう言った。
顔は見えないが、きっと彼もさっきの私と同様に弱々しい表情をしているのだろう。




A 「うん、待ってる。
何年先になろうとずっと、ずーっとその日を待ってる。」


彼の手に私の手を重ね、そう答えた。




彼はフッと笑い、自分のおでこを私の肩にグリグリと押し付けた。彼の柔らかい髪が首に当たってくすぐったい。
その事を彼に伝えても気にせず続け、少し経つと再び強く抱きしめられた。

















しばらくの静寂の後、ようやく降谷は私から離れた。






振り返るとそこにいたのは安室透だ。

安室 「またいらして下さいね、Aさん。」





彼の切り替えの速さに、思わず笑ってしまう。

A 「えぇ、来ます。絶対に。
失礼します、安室さん。」







そう言って、私はポアロを出た。

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作者名:rei178 | 作成日時:2021年2月21日 12時

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