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文化祭まであと3日。
やれることはやったし後悔はない…自信を持てば大丈夫。
今の俺は誰にも負けないと言い切れる
髪も自分でセット出来るようになったし人前でも冷静に話せるようになった
笑顔だって、前は人に向けるのが怖かったけど今は自信を持って笑える
1人の教室で気合いを入れ直していると、教室の扉がガラガラッと開いた
「あ…那須くん」
『Aちゃん…』
「えっと、忘れ物しちゃって。取りに戻ってきただけだから」
『そう、なんだ』
いきなり視界に入ってきた好きな人の姿に、心臓がぎゅっと掴まれたみたいな感覚に襲われる
そのせいか、今までの接し方がわからず…どこかお互いにぎこちない
Aちゃんは自分の机の中から忘れたペンケースを取り出すと鞄に入れ、チラッと目線を上げて俺を見た
突然合った視線に俺の心臓は一気に音をたてる
「…コンテスト、出るんだよね」
『うん、一応』
「那須くんならきっと大丈夫だよ、頑張って」
『ありがと…』
「応援してるから、優勝してね」
それだけ言うと、そそくさと逃げるように教室から立ち去っていった
俺と浮所の約束を知るはずないのに、なんだか背中を押された気分だ
文化祭までもう少しだ
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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時