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俺なんて変わったところで誰かに注目されるわけでも、めちゃくちゃかっこよくなるわけでもない。たかが知れてる
そう言おうとした瞬間、話を遮るように浮所が俺の肩を掴んだ
あまりの勢いにこっちが驚く。
浮所「そんなこと言ってて良いことなんて何もないじゃん!」
『は?』
浮所「このまま何もしないの?Aちゃん誰かに取られちゃうよ?」
『俺のものじゃないし…Aさんは物ではない』
浮所「…那須さ、Aさんが誰かの彼女になったところ想像したことある?」
『ない、けど…』
浮所に言われて、初めて想像した。
隣に俺じゃない男がいて、その男に笑顔を向ける彼女を…初めて思い浮かべる
なんだろう、良い気はしなくて体が拒否反応を示すようになんだか苦しい
浮所「今想像したよね?どういうことかわかる?」
『…うん、まあ。』
浮所「ここで那須が変わらなかったらそうなるんだからね!良いの?!」
『それは、』
浮所「変わろうよ、始める前から諦めちゃダメだよ。Aちゃんを振り向かせようよ!」
『…俺に、そんなこと出来る?』
浮所「大丈夫、那須は自分のこと下に見すぎ。」
…変わりたい、俺だって。
地味だと言われ続けるのにも慣れていたけど、彼女の隣に立ちたいと願うならこのままではダメだ
彼女の隣に立つ男にふさわしく…なりたい。
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さき(プロフ) - 那須担と浮所担なのでこのお話大好きです!!ドキドキします!!更新楽しみにしてます!! (2020年4月17日 2時) (レス) id: a85c301552 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優風翔 | 作成日時:2020年4月15日 23時