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mm side
ちょっと涙目。赤い顔。
はだけたバスローブから見える意外とついてる筋肉。
テレビに映るグラドルの何百倍も魅力的。
kj「…ごめんなさい」
mm「何が？」
kj「嫌じゃないねんけど…恥ずかしいからってすごく拒絶して…ごめん」
mm「いいよ」
kj「…ほんまにするん？」
mm「康二と旅行なんて初めてじゃん。いい思い出にしたいじゃん」
kj「うん」
mm「…2人きり、久しぶりだし」
kj「うん…」
mm「俺ばっかり好きみたいでなんか不安だし」
本音がポロッとこぼれる。
いつも康二の前ではかっこよくいたいのに、無理そう。
kj「俺だって…めめがほしい」
そう言って俺の首に巻きつく愛しい人。
ああ、もう我慢なんてしない。今すぐ欲しい。
無我夢中でキスをして、2人ともの息が荒くなって
さあいよいよだと思ったら…
kj「っはぁ、ま、待ってめめ」
mm「ん？やっぱりやだ？」
kj「テレビ、消して」
mm「…つけてたら、康二の声、他の部屋に聞こえないしいいかなと思ったんだけど」
kj「…」
そうだったのかと言わんばかりの顔。
でもすぐ困り顔になって少しもじもじし出す。
言っていいのか悩む時の康二はすぐに分かる。
その顔に何回もクラクラしてきてるから。
mm「教えて？」
kj「……最中に、めめの耳に他の人の声が入るの、ややなって」
mm「……なにそれ、可愛すぎない？」
kj「で、でも…俺も声は控えめにするし」
mm「調節できるの？康二ってそんなに冷静だったんだ」
kj「あ、いやそーゆうわけじゃ」
mm「あー、ドラマ班は演技できるんだっけ」
kj「ちがっ」
mm「試してみよっか、抑えれるのか」
kj「…なんでいじわるするん」
mm「さっきの仕返し」
テレビを消して、電気のリモコンを押す。
暗闇の中で愛しい康二を探す。
目が慣れてきた中で見えたのは、
少しだけ鋭く目を光らせる、可愛い子犬の
待てない顔だった。
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作者名：stanley | 作成日時：2023年7月16日 1時
