【Ｈ×Ｈ】体力の無い私が家出しただけなのになぜかハンターに！？９

345話ワタシ×ハ×カゾク ページ13

⚠ここからは
本誌のネタバレが少し含む
場合がありますのでご注意ください



「ついておいで…
この先を進めば流星街のみんな……
つまり俺の家族が暮らしてる
君も、今日から俺達の家族だから」

「か…ぞく」

クロロというお兄さんが
そっと手を差し伸べる手を
促されるがまま掴んだ。

笑っているのに目の奥が笑って
いないような……
そんな不気味さを覚えながらも
付いていくことにした。


「わぁ〜お」

先程のゴミ捨て場と打って変わって
この場所はたくさんの人で
溢れかえっていて思わず目を輝かせた

整えられた地面の砂利道、
協会のような建物までも……
人の年齢も様々で年老いた人もいれば
私より小さな子供も暮らしている

「おや、クロロ……その子はもしや」
「最近はめっきり減ったと
思ったんだがねぇ〜」

クロロの隣を歩く私を見るや否や
街の人々は意味ありげなことを呟く
街の人の発言によるとここは
いらなくなった人間んまるでガラクタ
のように捨てられ…ゴミ捨て場と
呼ばれるようになったんだとか

クロロもその1人のようで

「今日からここの住民になる…
俺達の家族になる子だよ」

「えっと……A…です」

こんなにたくさんの人に
笑顔と優しさを向けられたのは
初めてで正直戸惑いつつも
しっかり自己紹介をする

「おぉーいクロロ……ん！？
またあの場所に行ってたのか」

「あぁ、」

クロロに駆け寄ってきた顔の大きな男の子
あの場所……とは先程のゴミ捨て場の
ことだろうか？
今の言葉から察するにクロロは毎日
のようにあそこに通ってるらしい

「フランクリン…みんなを集めてくれ……
この子を……みんなに紹介するから」

「みんな……？」

誰に紹介されるかもわからずに
手を引かれるがままに私はとある
建物へと連れられ……

私はまた歓喜の声をあげることになった


「クロロ！遅かったじゃねぇか
時間厳守だぜ！」

「ごめん……ウボォーさん
この子に街を案内していたんだ」

いかつい顔をしたアフロヘアの
ウボォーさん…は時間に厳しいようで
遅れたクロロさんが怒られていた。

私を見るやその場にいたみんなが
暗い表情を見せた
私は捨てられたことは特に気にして
ないのだけれども……あそこに居るよりかは…


「初めまして、私はパクノダ
これからよろしくね」

重い空気を最初に破ったのは
鼻が高くてキレイな金髪のお姉さんだった
ふいにしゃがみ込み私の目線に合わせて
笑顔を向けられ思わず照れ笑いをする



2023.8.29

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