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kn「あの…身内で罰ゲーム設定して遊んでたら負けて、1週間部活来んなってなって、今に至る」
「雑魚やん」
kn「シャオロンと同じこと言うなお前も」
「いやそう言われて当たり前やろうが」
『…ドンマイ』
等と雑談しているうちにもう下校の時間になりコネシマさんと別れる。私は街に少し用事があったのでいつもは行かない場所で琴葉と別れ、街の本屋に直行した。
前世の私が過ごしていたW国について少し知りたくなり寄ってみた。が、W国についての書物は全くもってなかった。「大昔の国の数々の歴史」等の本を見てみてもどこにも載ってはなかった。やっぱり無いか。
『少しでも思い出したかったのにな…』
でも何も買わずに本屋から出るのも気に障ったので少しばかり参考書等を見ていたら「あ」と背後で聞こえたので振り返る。そこにはこのまえ街で会ったトントンさんに出会った。
tn「ど…ども」
私は何話せばいいか分からず頭だけさげた。そしたら小声で「トントーン」と聞こえた。私は頭にハテナを浮かべていたら横からニット帽を被った男の人が出てきた。同じ中学の人かな。
「なー誰と話して…!」
その男の人は私を見た途端に顔色が変わった。全身が小刻みに震え出していた。
tn「?どうしたんシャオロン」
sha「へ?!あ…別に?…てかその子は?」
tn「せやお前知らんねんな。この人はAさん。お前と同じ中3の人や」
そうトントンさんが紹介するもシャオロンさんは耳を塞いで俯き私の名前だけ連呼する。
sha「A…?A……!」
ついには床に崩れ落ちて行った。顔色も先程より悪くなり、冷や汗らしきものまで出てきていた。
tn「シャオロン?!」
本屋にいた人達全員がこちらに目を向け心配そうな目を向ける。ずっとここに居るのも迷惑なだけなので本屋を出て人気がないベンチに運び、寝かせる。
『シャオロンさんどうしたんですか?』
tn「ようわからん…今までこんなことなったことないもんやから…」
でも何もせずにずっと見ているのも嫌になった私は立ち上がってトントンさんに『コンビニ行って来ます』と言って行こうとした瞬間手を掴まれた。不思議に思い握られた方を向けば寝ていたシャオロンさんが掴んでいた。
『え…?シャオロンさん?』
sha「行…くな…!…行かんとい…て!…ずっとそばに…」
そう言って一向に離してくれなさそうだったので仕方なくトントンさんに行ってもらった。
どうしてシャオロンさんはあったことも無い私に…?
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しらなぎ - お待ちしてました!楽しみにしてます!! (2021年7月8日 23時) (レス) id: 2e78c090b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - 青色さん» そうだったんですね!私前のお話好きだったんですよ♪(´`*)更新頑張ってください! (2020年6月5日 18時) (レス) id: 3d3868e963 (このIDを非表示/違反報告)
青色(プロフ) - そうです!諸事情により続きとして書けなかったので改めて書きました´ω` )/ (2020年6月2日 19時) (レス) id: ec309c38a5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - これってもしかして【元 無能な彼女は有能に戻りました】の転生したお話ですか…?! (2020年5月29日 19時) (レス) id: 3d3868e963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青色 | 作成日時:2020年3月19日 19時