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話す話題が無くなり、静かな時間が流れた。その時間を先に破ったのはエミさんだった。
em「…Aさんは…『来世』というものを信じますか？」
来世
それは、1度人生を終えた後、魂がまた新たな人生を送る事。
まだここに来る前の時の僕はそんなものは存在しやんでしょとか思っていたけど、今だったら存在するのではないかって思っている。
『…僕は信じるかなぁ。もしかしたらまた、エミさんや皆に逢えるかもやし』
em「…そうですか。Aさんらしい回答ですね」
『らしいって何さ。らしいって』
em「悪い意味ではないので」
『悪い意味だしょ』
em「だしょって何ですかだしょって」
『そこ気にせんでええやろうが』
em「はははっ」
今の時間がこれから先も長く続けば良いのにな。
＿＿＿＿
夕食も食べ終わり部屋に戻る途中窓辺からマンちゃんの姿が見えた。じっと見つめていると静かに祈り出した。
あの時読んだものと同じ様だった。
＿＿夕日に願う翠の者＿＿
それと一致した。やはりあの文章は＿＿＿
os「こんなところで何してるん？」
『あ、あぁ。マンちゃん…』
os「あー。まさかここから見てたんか？」
『そ…そんなつもりじゃ…』
os「見られるん恥ずかしいわ…」
あれ…僕が知ってるマンちゃんは祈ってるところ見られるだけで恥ずかしがらないんだけどな。
廊下を2人で歩きながら話す。
『…何で人前でやらなくなったの？昔はやってたのに』
os「…こんなん言うんもあれやけどあの子覚えとる？ほら。殺した奴」
あぁ。あの時の。と納得した僕は更に話すマンちゃんの話に耳を傾ける。
os「…あの子にね？祈ってるところ見られてさ。ダサいからやめたら？ってね…。せやけど祈るのやめられんから密かにやっててん」
…なーそれ。
あの女にダサイって言われたから辞めた？あの女まじで殺しといて良かったわ。
おっと…。
『…僕は好きだったんだけどなぁ。マンちゃんが祈ってるところ』
os「…え？」
『僕さ。思うんよ。あの子はもう居ない。たったその言葉で人前で祈るのを辞めるのも…なんか嫌じゃない？』
os「A…」
『暗闇の夕日に照らされながら祈るマンちゃんの姿は私のお気に入りでもあったんだけどね』
そう言ってマンちゃんに笑いかける。僕を見たマンちゃんは見る目が変わったように思えた。
先程とは違ったまた何か。迷いがなくなったかのような目に。
os「…せやな！ありがとうなA」
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青色(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しい限りです！ありがとうございます!! (2020年3月7日 9時) (
レス) id: ec309c38a5 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - す、既にガチ泣きしましたこの作品見てて凄く胸が締め付けられたりして本当に大好きですこれからも無理せず頑張って下さい!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 56ce4f6b01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青色 | 作成日時：2020年1月8日 23時
