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自分から誘ってくるのは珍しいなって思ったが、本の内容が気になり過ぎて直ぐに視線を戻す。
＿＿桜舞う暁に刀を握る者。それは、何があろうとも約束を守り誰かを守る由緒正しき者だと言う＿＿
『ははっ…らんらんだぁ。らんらんは桜が似合うからね』
＿＿茜空の夕焼けに身を包む者。それは、夕焼けに不器用な笑みを浮かべるであろう。だが、誰かをも守り続ける守護神となるだろう＿＿
『あ。チーノ君かな？今はまだ未熟だけどこれから守護神になってくといいけどね』
＿＿夜の藤の花に立つべし者。それは、藤と同じように光り輝くであろう。そして、柔らかな笑みをも浮かべるだろう＿＿
『ショッピ君っぽい。柔らかな笑みは同感しよう』
＿＿雲の上に立つ碧時。空を仰ぎながら皆を見守る神であろう。故に傷をも癒す者＿＿
『傷をも癒すだから…しんぺいさんだね。雲の上ってかっこいいな』
＿＿朝焼けに輝く紫。それは、全員の記憶に鮮明に残るであろう人物。どれだけ時を短く過ごそうとも変わらず忘れる事なかれ＿＿
『兄さんっぽいなぁ〜。確かに遠征でろくに話せてないや』
＿＿秋の紅葉に身を包む者。それは、誰よりも美しく椛と共に舞い誰かを守る為なら命を惜しまず、誰かを守り抜く者。だが、心の片隅では寂しがり屋でもある＿＿
『うーん…これは誰の事だろう…シャオさん…ではないし…。まぁいいや』
これで全てと見た僕は分厚い本を閉じて元のあった場所に戻してエミさんが居る2階に繋がる階段を登って行く。
『きーたよっ』
em「遅かったですね。それだけ熱中出来る本があったんですか？」
『まーねー』
em「今入れますね。…あ、ストレートでしたっけ」
『あ。無いなら別にいいよ』
em「いえ、大丈夫です。すぐ戻ってきますね」
そう言ってエミさんは棚を見に行った。そう言えばさっきまでエミさんが読んでた本は何だったんだろう。
不思議に思った僕は椅子の前に置いてあった本に手をかけて表紙を見た。
(やっぱりエミさんらしいわぁ)
中を見れば世界の歴史についてズラっと文字が並べられていた。よくこんな文字ばかりを読めるものだ。僕ならもう最初の二三ページでギブアップだね。
em「お待たせしました。それ気になりましたか？」
『ありがとう。そう言うんじゃないけどね。少し気になって』
em「結局気になってるんじゃないですか」
『ある意味気になってたわ』
そして久しぶりに2人で雑談混じりの小さなお茶会を開いた。
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青色(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しい限りです！ありがとうございます!! (2020年3月7日 9時) (
レス) id: ec309c38a5 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - す、既にガチ泣きしましたこの作品見てて凄く胸が締め付けられたりして本当に大好きですこれからも無理せず頑張って下さい!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 56ce4f6b01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青色 | 作成日時：2020年1月8日 23時
