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「ぎゃぁぁあぁぁぁぁああ！」
『痛あああああい！』
瞬間移動した僕は外にいた休憩中の友人の目の前に飛んできてしまった。
驚かせてしまったのは申し訳なかったけどさ。近くの箒とか棒で殴ることないじゃん！しかも思いっきり！
「ご…ごめん…びっくりして…」
『いいよいいよ…w急にごめんね』
「瞬間移動を使うってよっぽどのことがあったって分かってるから大丈夫」
『にしては本気で殴られた気がするんだけど』
「気のせいじゃない？」
『いや何処が』
「取り敢えずいつものだよね」
そう言って再び立ち上がった彼女はエプロンを付けて仕事場に戻って行った。
前より一段と大人になったね。同い年のはずなんだけど置いてかれてる気分だ。
『…取り敢えず巻けたし、正面から…？』
この匂い…嗅いだことある。…でもなんでこんな所で…？
その匂いは、城の庭のあちこちに咲いていた花で春になればピンクや白に咲いていたワスレナグサの匂いだ。
よくこの匂いを自己流にアレンジして付けてた奴いたなぁ。誰だっけか…
「みーっけ」
そう言って僕がしゃがんでいる真上から顔を覗かせて一言告げた人物。
紙がめくれられて鮮やかなピンク色の瞳がじっと僕の方を見ていた。
『そうそうロボロ…うぇ？』
rb「何してんねん此処で」
『え…城からめちゃくちゃ離れて…え？』
rb「此処におるやろおもて此処に来たんやけど？」
暫く黙り込んだ僕はひたすらに頭を回して考えた。結果、無事結論にたどり着いた。
『…あ。インカムのGPSね』
rb「…」
『図星か』
rb「…」
大体図星つかれたら黙っちゃうね。まぁらしいな。
『じゃ、僕はこの辺で…』
rb「どこ行くん？」
『ちょっとそこらに「行かせるわけないやろ？」えぇ…』
どうして今日はこうもしつこいヤツらが多いんだ。
rb「はよ帰るで」
『ねぇ。なんでこうも付きまとうの？』
rb「は？」
『…言い方が悪かったね。何で僕を守るように着いてくるの？』
僕の質問に言葉を詰まられたロボロは黙って俯いた。しばらく経っても返事は帰ってこなかった。
僕には言えない何かしらの理由があるのだろう。なら深入りするのはよそう。
『僕は友達のところに行くだけだよ。心配せんで、夕ご飯までには戻るって』
そうロボロに告げて友達の居る喫茶の中へと足を進める。
＿＿＿＿＿＿
更新が遅くなってしまいすみません…
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青色(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて凄く嬉しい限りです！ありがとうございます!! (2020年3月7日 9時) (
レス) id: ec309c38a5 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - す、既にガチ泣きしましたこの作品見てて凄く胸が締め付けられたりして本当に大好きですこれからも無理せず頑張って下さい!! (2020年3月7日 2時) (レス) id: 56ce4f6b01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青色 | 作成日時：2020年1月8日 23時
