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dream:9 ページ10

「は…? ど…うめき?」

「あぁ。俺と同じマンションに住んでたんだ。
この銀魂高校の生徒だった」


ここの生徒…。

どうめき…どうめき……


「あぁ!」


思い出した。


百目鬼A。珍しい名字だから聞いたことはある。
確か1,2年の時はA組だったよな。

クラスも遠いし見たことはあまりねぇが、言われてみれば容姿もそれっぽい。


「思い出したか?」
「えぇ。でも、そいつが俺の夢に出てきたってことですかィ?」
「可能性はあるだろ」


確かに、なくはない。
大して接点もないから不思議ではあるが。

「あ、生徒だったってことは、転校したんですかィ?」

最近は名前も聞かないし、転校したのなら納得できる。
そう思って聞いたのだが、土方さんは予想外の反応を見せた。


「いや…」

と、言葉を詰まらせたんだ。
まるで言いづらい事を言おうとしているようで…。

聞いちゃいけねーことを言ったかと後悔するが、次の言葉でそんな余裕もなくなる。

驚くべき、一言だった。
驚かないわけがなかった。

なんせ、土方はこう言ったのだから。




「死んだんだよ、百目鬼は」





背筋が凍りついた。

それは俺だけではなく、近藤さんとザキも同じ。



「死んだ…?」

「あぁ…。高2の春、交通事故でな…」




教室には、しばらく重い沈黙が流れた。

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美悟(プロフ) - 勉強&学校崩壊しろ!さん» この作品は特に儚さを意識していたのでそう言っていただけて嬉しいです。とても素敵なコメントありがとうございます。最後の言葉にお心遣いを感じ温かい気持ちになりました。頑張ります! (2020年10月17日 2時) (レス) id: 009face520 (このIDを非表示/違反報告)
勉強&学校崩壊しろ!(プロフ) - とても感動しました。他の作品も読ませてもらいます。儚く、美しいお話で、涙が出てきました。これからも、頑張ってください。(色々なことを) (2020年9月16日 21時) (レス) id: 5d107772f4 (このIDを非表示/違反報告)
美悟(プロフ) - ミウラさん» 完結から6年経ちましたが、今でもこんなにあたたかいコメントをいただけて本当に嬉しいです。こういった作品は読み手がいて、読み手が何かを受け取って初めて本当の意味で完成するものだと思っています。読んでくださりありがとうございました! (2020年7月29日 3時) (レス) id: 009face520 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです。小説を書いてくださってありがとうございます。なんとも言えない素敵な、あたたかい気持ちになりました。 (2020年7月26日 12時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
美悟(プロフ) - 抹茶アイスさん» 一番ですか!?嬉しすぎます!笑 期待にお答えできるよう、他の作品も頑張ります!! (2014年4月3日 12時) (レス) id: 208c26a926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美悟 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sadomayo/  
作成日時:2013年9月29日 8時

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