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dream:20 ページ21

なんでこんなことになってしまったんだろう。




俺がいけないのか。




俺が何も知らなければ、こんなことにはならなかったのか?









どういうことなんだよ。









ん? さっきからなんなんだって?





…仕方ねぇ。


順をおって説明すらァ。



  *





「ちーっす」


教室のドアを開けた俺。

ちょうど3時間目が始まったあたりだったな。



「…って、誰もいねぇじゃねぇか」


そこには生徒も先生もいなけりゃ電気も消えていて、ひどく静かだった。

ふと黒板に目を向けて俺は気付いた。



「あぁ」



――――体育か。






いまいち気分の乗らなかった俺は、屋上でサボることにした。




 
それからずっと…

ずっとそこにいた。



昼には飯を食いに来る奴もいたが、幸い3zの奴は一人も来なかった。

まぁ、高杉の野郎は最初からいたが。







赤く染まっていく空を眺めつつ、んー、と伸びをする。


これじゃなんのために学校に来たんだかわからねぇや。そんなことを思いつつも


「帰るか」


俺は心なしか重たい足取りで、家路についた。


いつもは近藤さん達といるからか、一人の帰り道は妙に長く感じた。

家に着いた頃には、あぁやっとか、なんて思ったもんだ。





「ただいま」

「おかえり」


夕食は俺の気分に反して豪華で、「食欲がないから食えねぇ」なんて、口が裂けても言えない空気だった。




そこからのことは、残念だがあまり覚えてねぇ。


でも恐らく、普通に風呂に入って普通に布団に入ったはずだ。





問題はここからでな、

あぁ本当に、




どういうことなんだよ…!

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美悟(プロフ) - 勉強&学校崩壊しろ!さん» この作品は特に儚さを意識していたのでそう言っていただけて嬉しいです。とても素敵なコメントありがとうございます。最後の言葉にお心遣いを感じ温かい気持ちになりました。頑張ります! (2020年10月17日 2時) (レス) id: 009face520 (このIDを非表示/違反報告)
勉強&学校崩壊しろ!(プロフ) - とても感動しました。他の作品も読ませてもらいます。儚く、美しいお話で、涙が出てきました。これからも、頑張ってください。(色々なことを) (2020年9月16日 21時) (レス) id: 5d107772f4 (このIDを非表示/違反報告)
美悟(プロフ) - ミウラさん» 完結から6年経ちましたが、今でもこんなにあたたかいコメントをいただけて本当に嬉しいです。こういった作品は読み手がいて、読み手が何かを受け取って初めて本当の意味で完成するものだと思っています。読んでくださりありがとうございました! (2020年7月29日 3時) (レス) id: 009face520 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです。小説を書いてくださってありがとうございます。なんとも言えない素敵な、あたたかい気持ちになりました。 (2020年7月26日 12時) (レス) id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
美悟(プロフ) - 抹茶アイスさん» 一番ですか!?嬉しすぎます!笑 期待にお答えできるよう、他の作品も頑張ります!! (2014年4月3日 12時) (レス) id: 208c26a926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美悟 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sadomayo/  
作成日時:2013年9月29日 8時

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