Road04 ページ17
小島「〜♪」
軽快なリズムを口遊みながら、その日小島はいつもと同じ上機嫌で朝の市街を闊歩していた。
朝方はいつも1人でこうやって散歩して、気分が乗れば小遣い稼ぎをする。
何年も続けているルーティン的なそれは、今更変えようと思って変えられるものでもない。
…が、その日は少し違った。
何かの鳴き声がして、思わずそちらを見ると、黒猫がいた。
小島「何やお前。喧嘩売ってるんか？」
ヘラヘラ笑いながら近付くと、人慣れしているらしいその猫は小島を見てもう一度にゃぁと鳴く。
小島「…首輪着いとるやんけ。お前、飼い猫か？」
よくよく見ると、そこに濃紺の首輪が着けられていた。
ネームタグをひっくり返してみれば、下手くそな掠れた字で「くろ」と書いてある。
小島「黒猫やから「くろ」？そのまんまやんけ」
猫の頭を撫でながら、小島は何気なくその黒猫を抱き抱える。
小島「お前、捨てられたんか？」
猫がそんな小島の言葉を理解出来るはずがない。
にゃあ、とまた鳴いた黒猫は、ゆらゆらと尻尾を揺らしている。
小島「…面白そうやなぁ」
何となく気分が乗った。
きっと連れて帰れば、福本と佐野は大はしゃぎするかもしれない。
猫嫌いはいなかったはずだろう。仮にいても言いくるめればいい。
小島「俺んとこ来ぃや、くろ」
そのまま連れて行く間も、猫は全くの抵抗をしなかった。
余程前の飼い主に可愛がられていたのだろうか、まあ引っかかれたら仕返しすればいいか。
拾いものをする事は多々あるが、猫の拾いものは初めてだ。
トラックに戻った時のあいつらの顔が楽しみだ、と小島は帰路へと着いた。
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みるく飴(プロフ) - 前の作品から湊都さんの作品が大好きでした！ずっと読み終わってははじめから繰り返して読んでいます。また読めるなんて、すごく嬉しいです！！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年9月2日 21時) (
レス) id: 77a90c92a1 (このIDを非表示/違反報告)
MaKoto(プロフ) - ３〜４年前、湊都さんの作品の虜になっていたものです。世界観がすごく大好きでした。それがまた読めるなんて。あいつらがメンバーを引き連れて私の青春を再び持ってきた！と言う気持ちでいっぱいです。湊都さんおかえりなさい、と言わせてください（;;） (2020年9月1日 17時) (レス) id: 6b870afe19 (このIDを非表示/違反報告)
fuotomi(プロフ) - はじめまして。私はSnowManとジャニーズWESTのファンですが関西jr.ではAぇgroupを応援しているのでAぇgroupのドリーム小説を書いてくれて嬉しいです。更新頑張ってください。 (2020年9月1日 0時) (レス) id: a747352775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年9月1日 0時
