恋した相手はヒーローでした。〜withイアン〜

ブレイブ1 part2 ページ4

ソウジはまわりをよく見てから鞄から銃を出した。

｢よし、｣

その銃で恐竜が描かれたマンホールをうち抜くと、ソウジは光に包まれた。


｢よぉ、ソウジ!! 学校は終わったのか?｣

先に来ていたらしいキングが声をかける。

｢ああ。 なんか気づかれてるっぽいんだ、幼なじみに｣


｢ああ、前なんか言ってたよな。 気づかれちゃまずい理由でもあるのか?｣

ソウジは溜息をついて答える。

｢別に困ることはないんだけど、あいつの性格からして絶対に戦いについてきそうで、あぶなくて｣

｢なんだ、ボーイ。 恋の病かい?｣

｢おー!! イアンもいたのか!!｣

｢アミィもノッさんもウッチーもいるぜ｣

その問いにソウジはムッとした顔で答える。


｢そんなんじゃない｣

｢ソウジ殿はその方が心配なのでござるな｣

｢まぁ、心配っちゃ心配だけど｣

なんというか。
｢巻き込むのはちょっとね。｣

ソウジがそう言ったとき、トリンが告げた。

｢デーボス軍だ、しかも…｣

まさか、と一瞬思った。

｢場所は私立霧咲高等学校だ｣

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