First time with you (ページ35)

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はじめてのお祭り 3 ページ35

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『1人なら俺と見ません？』

え、なんで私？？？

待って

こーいうの慣れてない

無理どうしたら……

おどおどしてると

『一人で見るより

二人の方がよくないですか？』

いやいやいや、紫耀いるし

「あの、彼氏と来てるので……」

『だっていなくない？

なら帰ってくるまで』

全然引かない相手に困っていたら

『お待たせ』

さっきまで下ろしてた前髪を

オールバックにして

雰囲気を変えてきた紫耀

めちゃくちゃかっこいい紫耀に

声をかけてきた男の人はすごすごと退散

「しょおー…声かけられた……

びっくりした……」

『あー、ごめん…

1人にしなきゃよかった』

隣に座った紫耀に

すぐ握られた右手を引っ張られて

頬に唇が触れる

顔が赤くなるのが分かる

『そんな恥ずかしがることじゃないじゃん』

「だって…」

『ほんと、Aちゃんの反応可愛いすぎ。

ほら、買ってきたよ』

紫耀の手にはわたあめ

「ありがと」

受け取って繋いでる手を離そうとすると

『離すのダメ』

「だってそのまま食べたらベタベタするし」

『こうすんの』

繋いでない手で

私が持ってるわたあめをちぎって

『はい、あーん』

と口元に持ってくる。