2.ケンカは静かに ページ3
.
「まぁとにかく、」とため息混じりに言うとOHM羽風は周りに目を向けた。
「せなっちも充分うるさいよ。ほら、おかげでみんなの視線独占しちゃってる」
「「……」」
たしかにさっきよりも私に(私達に)向けられている視線が多くなっている気がする。
そして目の前からはなんだか睨まれているような気がする。
「だからとりあえず食べちゃおうよ。面倒なことになる前にさ」
「…なんかかおくんに言われるとムカつく」
「酷くない!?」
「私達だけ悪いみたいに言うけどOHM羽風だってうるさいじゃん!つまり一番悪いのは瀬名だよ!」
「はあ!?なんでその流れで俺になるわけぇ!?そこはかおくんでしょ!!」
「いやいや逆になんで俺なの!?元はと言えばAちゃんが散らかしてるのが悪いんでしょ!」
「あんだと!?」
ケンカをおっ始めた私達に周りは白い目を向けている。しかし私達はそんなの気にせずにギャーギャー騒ぎ立てていた。すると、
「おい貴様ら何をしている」
不意に聞き慣れた声がして、私達はケンカをやめその声の主に目をやった。
「げ、はっすみ〜じゃん」
「げ、とは何だ相楽。また貴様か。もう少し最高学年としての意識をだな…」
「はっすみ〜の説教は瀬名よりネチネチしてて長いから嫌!!」
「むっ、待て相楽!!」
はっすみ〜の説教を遮り私はその場から逃げるように走り去った。
そしてそれを追いかけるようにはっすみ〜は早足でそこから去ったのだった。
「……とりあえず食べようか」
「……そうだねぇ」
取り残された二人はそれから静かに昼食を食べたらしい。(後日談)
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤城(プロフ) - コメントありがとうございますッ!!そう言っていただけるととても励みになりますし、あの、とても頑張ろうという気になります!!(語彙力)Knightsイベも走り抜けますよ!!これからも応援よろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月10日 6時) (レス) id: 5b366db0ae (このIDを非表示/違反報告)
瀬永凛月(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!更新頑張って下さい!Knightsイベントも頑張って下さい! (2019年9月9日 23時) (レス) id: 37964d43ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤城 | 作成日時:2019年6月17日 18時