バイオハザード夢小説2(短編集) (ページ9)

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彼の好物1(バ/レオン) ページ9

『レオン、美味しい？』
『あぁ、最高に美味い』
『もう、大げさだなぁ』
『仕方ないだろ、これを楽しみにこんな時間まで仕事してきたんだから』
『はいはい、お疲れ様』

今日はカレー
ちょっとピリ辛のルーに、半熟のスクランブルエッグを乗せた僕の好物なんだけど…
レオンにはちょっと辛さが足りないかな？なんて思いながら食べる姿を眺めてる
2人で食べる予定だったけど、レオンの帰りが何時になるかわからなくなってしまって僕は先に済ませた

僕の彼氏は沢山食べる
作りがいはあるし、美味しいと食べてくれるからいいんだけど、量が多くて少し心配になる
から、一度量を減らしてみたことがあるんだけど、そうすると心なしか悲しそうな顔をするもんだからそれ以来減らすのをやめた
ううん…僕も大概、この人には甘いな……
そんなことを思いながら見てると、その視線に気付いて目が合う

『シオン？どうした？』
『ほっぺ、カレーついてるよ？』
『え、嘘だろ？どこだ？』
『ふふっ、嘘だよ？』

焦ったと思ったら嘘かよ…とジト目な彼
本当にからかいがいがあるし、こんなに反応が可愛い人もそうそういないんじゃないかなー

『レオンって、本当に分かりやすいのになんでポーカーフェイスだなんて言われてるんだろうねぇ』
『え…そんなに分かりやすいか？』
『とっても』

クスクス笑いながら頷いて、なにやら考え込むレオン
どうしたの？と首をかしげると一言

『だとしたら、シオン限定だな』

その言葉を聞いて、顔に熱が集まるのがわかる
レオンの手が僕の頭を撫でてくれた
だから、照れ隠しに言うんだ

『食べないと冷めるよ？』
『冷めても美味いから問題ないよ』
『まーたそんなこと言って。外じゃあんま食べないんだから、こんなに食べ過ぎたらお腹壊しちゃうよー？』

外じゃあんまり食べない…そういやそうだな、と自分の言葉でふと気づく

『そういえばレオンってさ、外じゃお酒中心で心配なるくらい食べないのに、家だと別の心配するくらい沢山食べるけど…どうして？』
『……えっ？』
『…ん？』