検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:71,154 hit

それは密かな2(バ/レオン/裏) ページ3

車が走り出して、色んなところに行った
途中レオンの仕事が入りかけたけど、レオンが今日は行かない。お断りだ。の一点張りで回避した
凄いけどいいのかそれ……
しかもそのあと大統領に電話をかけて(もちろんプライベート携帯に)明日も休みをくれと直談判しやがった
というかちょっと待て。たしかに僕は休みだけど!1人で!のんびり自堕落しようと決めていたのに!!
そしてスッキリした顔で一言

『今日と明日オフだ。もう少し足を伸ばして、どこかに泊まって行かないか?』
『おーまい……グッバイ僕の自堕落なオフ……』
『それはイエスの返事だな』

というか少しは嬉しそうにしろ、と小突かれる
いや、嬉しいのだけど…目の前で休む休まないの攻防を見せられた側としてはなんだか申し訳なさがあるわけで

そんな僕の気持ちなど関係なく車は進む
やがて海沿いの街に来た
海沿いなだけあって、シーフードが名物らしい
車から降りて休憩しながら食べたいねーなんて話してたら見覚えのある車の羅列
咄嗟に後ろを向くものの遅かった

羅列が止まり、真ん中の車から降りてきたのは見覚えのある男
大統領の秘書だ

『最悪…』
『同じ気持ちだ』

小声でやり取りを交わすと後ろから声をかけられる
パーティの数時間だけでも警護についてくれないか、と
レオンはもちろん断ったけれど、秘書も食い下がる
しょうがない、か
大統領直属のエージェントだもんね

『いいよ、レオン…行ってきな?』
『シオン…!』
『夕方から数時間でしょ?ホテルで待ってる』

時計を見るとまだ少し時間はある
明日だってあるのだから

僕がそう言ったことで、行くのが決定したみたいだ
レオンは納得がいかない顔をしているけど、仕事じゃあ仕方ない
そしてその場でかなりいいホテルのスイートルームを押さえた秘書。
どうやら今夜の僕たちのホテルらしい
夕方に迎えに行く、とだけ告げられて車列はまた動きだす

車列を見送ってすぐ、不機嫌そうな舌打ちが頭上から聞こえた
『なぁシオン…』
『仕事でしょ。わがまま言わないの』
『だからってなぁ…!…今日のデート、楽しみにしてただろ』
『まぁ、ね?でも、明日も休みでしょう?なら、今日やる予定だったこと明日やろうよ。ね?』
『……悪い…』

まだ納得がいかない、という風に抱き締められる
みんなはレオンの事を分かりにくいというけれど、かなり分かりやすいと思うんだよなぁ…
背中をポンポンとして、ご飯食べに行こう?と声をかけると離してくれた

それは密かな3(バ/レオン/裏)→←それは密かな1(バ/レオン/裏)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
設定タグ:バイオハザード , レオン , 短編集   
作品ジャンル:SF
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:えんか | 作成日時:2019年7月2日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。